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ふっかの彼女は秘書課の子で入社３年目の可愛いタイプ
の女の子
今まで、ふっかの女の好みとか聞いたこと無かったけど
ただ、何となく朝比奈さんみたいな人が好きなんだと
思ってた
だから、なんて言うか、意外って思ったのが
彼女を紹介された時の印象
そして、驚いたのが、付き合い出してすぐに、
結婚するって言ったんだ
「マジ？や、めでたいよ？でも決めるの早くない？」
「ねぇ？俺もびっくりよ
でも、これも何かの縁だし、タイミングでしょ
俺さ、子供好きなのよ」
そう理由を聞いて、そう言う心境になるもんなのか
くらいに思ってた
ある仕事が片付いて、飲みに行こうって話が部内で
盛り上がって開催された飲みの席
浮かない程度に話を合わせて飲むけど、実はあんまり
得意じゃない
俺が座った席でふっかのいっこ上の先輩が同期の奴と
話出した
「朝比奈って、綺麗だけど、近寄りがたいよな
社内の男何人も振られてるって話だぜ？」
「ふっかも、災難だな、同期が朝比奈ってさ」
「女があれだけ仕事できたら、綺麗でも可愛げ
無いよな」
あんだけ、綺麗で仕事できたら、充分じゃね？と
内心クダ巻く先輩に毒づく
ふっと目線の端に朝比奈さんの姿が入って
もしかして、今の話聞こえてた？そう思ったら朝比奈
さんの後を追ってた
通路を歩いていくと、行き止まりで、その先は非常口
ドアノブを回すとすっと開いた
踊り場にもたれ空を見上げる後ろ姿は朝比奈さんで
佇む姿が消えてしまいそうに見えた
「すいませーん、ここ関係者以外立ち入り禁止
なんですけど」ってスタッフのふりして声をかけると
びくっとして
「すいません、すぐ出ます」って振り向いて
俺と目があったらまた驚いた顔をした
「もぅ、脅かさないでよ」
「大丈夫ですか？飲み過ぎました？」
「…うん、飲みすぎたかも」
「じゃあ、夜風に当たって酔い冷ました方が良いっすね
俺、水もらってくるんでここにいて下さい」
そう言って俺は非常口を出た
水をもらって戻るとそこにはふっかがいて、
朝比奈さんとなんか話してた
ここからは話は聞こえないけど、二人の間に何か
あることは分かった
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作者名：おさと
| 作成日時：2022年10月27日 14時
