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オートロックが解除されて、部屋に向かう
「朝比奈課長、大丈夫？」
「うん、ごめん、向井くん…巻き込んで」
「えぇですよ、あのまま一人で行かせてたら、
寝れんかった思うし」
「ん、一人だったらここまで来れなかった…
ありがとう」
インターフォンを押そうとしたら玄関が開いて
中から照くんが出てきていきなり抱きついてきた
「ほんとに、Aだ…」
「ちょっと….照？え…？」
「あー、、、うん、朝比奈課長、俺取り敢えず本社
顔出さしますね…」
ようやく向井くんに気付いた照
「え？誰？」
「僕、朝比奈課長の下に付いてます、大阪営業部の
向井康二です」
「本社、営業部の岩本です…」
「じゃあ、大丈夫そうなんで、僕、行きますね
後で会社で」
そう言うと向井くんは直ぐ帰っていった
「ちょっと事情よくわかんないけど、入って」
「うん、急に来てごめん」
玄関を入ると腰を抱かれ抱き寄せられる
「照…」
「なんか、よく分かんないけど、会えて嬉しい」
私の肩におでこを置いてそういって
自然と触れる唇、角度を変え何度もお互いを確かめ合う
ように口付け合う
「あ….照、時間、大丈夫？」
「このまま、用意して行くなんて無理…
抱かせて」
そう言って軽々と私を抱き上げ寝室へ連れていく
「照！靴」
ベッドへ寝かされると履いてた靴をぽい、ぽいと
脱がせると、早急に欲するように求められた
それは私を必要としているのが伝わり、私自身も
彼を必要としてることがわかった
「ごめん、嫌だった？」私の涙を誤解したみたい
「違う…私にとって、照が大切な人だって
気付いたの…ごめんなさい、貴方の優しさにずっと
甘えっぱなしで…
照…私と結婚してくれませんか？」
「うん…しよう…結婚…ほら泣かないで」
「うん…愛してる照」
「俺も…ってもう、会社行きたくねぇー」
「あ！ヤバい、早く用意しなきゃ」
それから二人でシャワーを浴びて、会社へ向かう
昨日の電話に出た女の子の事も、これからのことも
何も話せずに、大阪へ戻ったけど、
私の中にはもう迷いも無くなり、後はもう結果をだす
だけだった
それから三ヶ月後…万博関連のイベント事業を
大阪営業部が中心で行われることも正式発表された
そして、私の辞令も発表された
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作者名：おさと
| 作成日時：2022年10月27日 14時
