番外編 ページ21
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明日は大阪へ経つから部屋は引き払って今日は
駅のホテルに泊まる予定だった
でも送別会の後岩本くんは「俺の部屋に来て」と
言って彼の住むアパートに連れてきてくれた
「狭くてごめん」彼は申し訳無さそうな顔をした
シャワーを借りてメイクを落とす
鏡に写るすっぴん、そしてボディをみて、
もしかして今からそうなるのかも…と思うと
久しぶりの出来事に自信が無くて
やっぱりホテルに戻ろうかと不安になる
でも、そうよ、ガッカリされて終わるなら早い方が
傷は浅い…、そう思い直し、意を決して風呂から上がる
彼から借りたスウェットをきて、出ていくと
いきなり上半身裸の彼がキッチンで水を飲んでいた
「うわっ、ごめん」
「え？あぁ、こっちこそ、今トレーニングしてた
から、あがった？」
「はい、お先でした」
「じゃあ俺も入ってこよ、冷蔵庫に水あるし
飲んでいいし、眠かったらベッド先入ってていいよ」
「え、はい、ありがとう…」
そう言ったら鼻歌混じりにお風呂に入っていった
なんか緊張してるのも構えてるのも自分だけって
ことにヘナヘナと力がぬけた
お水を一杯もらって、遠慮なくベッドに入る
「あー、疲れた…」1日の疲れと酔いがいい感じに回る
「おーい、朝比奈さーん、ほんとに寝ちゃった？」
誰かが呼ぶ声がする
「ねぇ、ちょっとだけ起きて？」
「ん、眠い」
「起きてくれなかったらキスするよ」
うん、キス？してよ…
ほんと？じゃ、遠慮なく…
なんかリアルな夢、あったかくて気持ち良くて
もっと…
ちょっと、ダメだよ、ん…やだもっと…
パチリと目が開いたら、夢じゃなくて、ほんとに
岩本くん横にいるしなんならちょっと胸とか
揉まれてるし…
「あ、起きた」
「うん、ごめん、夢だからいいかっておもって
受け入れてた」
「はぁ？夢って、誰でもいいみたいに言うなよ
それでなくても明日から離れんのに、不安になんだろ」
「誰でもいい訳じゃないよ？多分…ちょっと夢だと
責任もてないけど、きっと好きな人しか受け
入れないと思う」
「へぇ、俺のこと好きなんだ」
「は？えっ、うん？」
「じゃあ、今度は夢じゃ無くて、ちゃんと俺と
キスしよ」
クチャクチャと絡まりあう舌とリップ音
「はぁ、あ、は」
「今日はこれでおしまい、物足りなそうな顔すんなよ」
えっ、まさかのお預け？？
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作者名：おさと
| 作成日時：2022年10月27日 14時
