▼ ページ5
〈目黒side〉
キキーッ、という音が聞こえたと思った瞬間、ドンッという音も聞こえてきて。
俺、こういう時の反応はめっちゃ早いからさ。
多分事故ったんだなって思って、咄嗟に隣にいたAを抱きしめて。
「…っ、!」
一瞬体が持ち上がるような感覚と共に衝撃が襲う。
「A、A、大丈夫?」
『ん……蓮は?』
「俺は大丈夫。」
タクシーの運転手さんを見ると、多分気を失っているみたいで。
「大丈夫です………!?」
頭を打ったのか額から血が流れていて。
あー、Aはこれ見ない方がいいわと思ったから
「A、こっち側は見ちゃダメだから…」
と、声を掛けたものの、もう既にその運転手さんが視界に入ってしまったらしく。
『え、やっ、…っ、は、、っ』
パニックを起こしたのか段々呼吸が浅くなって行く。
その後すぐに救急車が来て、一番最初に運ばれた運転手さん。
「大丈夫、大丈夫、A、ゆっくり息吸って。」
いつも阿部くんや舘さんが声を掛けてるみたいにAに声を掛け続ける。
救急隊の人に半ば担ぎ込まられるように救急車に連れていかれたAと俺。
*「少し怪我してますねー、消毒しますね。」
救急隊の人に言われて、初めて気づいたんだけど。
俺も怪我していたらしく、頭と腕に少し擦り傷があったらしい。
「あの、…あの子には怪我はないですか?」
Aの方を見て聞くと、
*「大丈夫でしたよ。ただ、パニックを起こしてるので安定剤の点滴をしておきますね。」
と言われて、ホッと胸をなで下ろす。
Aは点滴の副作用で眠ったまま病室に運ばれたから、俺は自力で歩いて病室まで行って。
俺用のベッドも隣にわざわざ用意してくれたけど、眠る気にもなれずAのベッドの椅子に腰掛ける。
「まじでよかった…、」
看護師さんによるとタクシーの運転手さんも軽傷だったらしいし。
何よりも、Aを守ることができて本当に良かった。
そんな風に事故のときに咄嗟にAのことを守ってくれた目黒くんの裏話。
1439人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
美紀 - 完結おめでとうです最高でしたこの小説残してほしいです (2020年12月6日 16時) (レス) id: 8204dae0fb (このIDを非表示/違反報告)
真樹(プロフ) - ありがとうございます。 (2020年1月13日 17時) (レス) id: 53d7f5d75e (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - 昨日はすごかったですねMUSICFAIRにスノストドッキリGPにSnowMan (2020年1月12日 8時) (レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)
mio(プロフ) - 真樹さん» ありがとうございます!ぜひ書かせていただきますね(^○^)遅くなってしまうかもしれませんが、お楽しみにしていてください! (2020年1月11日 22時) (レス) id: af15b45d5c (このIDを非表示/違反報告)
mio(プロフ) - 米さん» ありがとうございます!これからも更新頑張ります!! (2020年1月11日 22時) (レス) id: af15b45d5c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:mio | 作成日時:2019年11月22日 19時