喧嘩 ページ46
〈Aside〉
さっきからあたしに浴びせられる阿部ちゃんの視線。
…分かってるよ、気づいてるんだよね。あたしが体調悪いこと。
そんな阿部ちゃんが振付師の人にお願いして元々の予定より増えた休憩。多分…いや、絶対あたしのせい。
阿部「A、」
『あ、っあ〜…喉乾いた…』
その最中、あたしの方に近づいてきた阿部ちゃんを避けるようにお水を飲みに行く。
阿部「………。」
その数分後、再びレッスンが開始されたんだけど。
『はぁ…っ、』
やばい。息切れもやばいし、目眩もして。
体も熱くて、朝よりも熱が上がってる気がする。
阿部「あ、あの！すみません、ちょっと止めてもらっていいですか？」
阿部ちゃんの一声で、またレッスンが止まる。
阿部「A。」
少しだけ、怒ってるような声色。
『…なに？』
無言であたしのおデコに手を当てようとした阿部ちゃんから逃げようとすると、グイッと手を掴まれる。
阿部「具合悪い？熱あるんじゃない？」
『…っ、ないよ！踊ったから体温が上がっただけ。』
これ以上またレッスンを止めてみんなに迷惑をかけるわけにはいかない。
阿部「じゃあ、なんでそんなに息が上がってるの？」
『…だから、っ！踊ったから、』
阿部「嘘、熱あるよね？」
『ないってば！』
レッスンを止めたことへの申し訳なさと焦りと、自分の体調が良くないことへのイライラで思わず阿部ちゃんに当たってしまって。
阿部「いつもよりもボーッとしてるし、息も切れてるし、それでもないって言えるの？」
阿部ちゃんは冷静に、あたしを追い詰める。
『ない…っ、んだってば！』
岩本「あーあー、ちょっと待って。はい、喧嘩しない。」
宮舘「落ち着いてよ、二人とも。」
しばらく黙って見ていたひーくんと舘様がついにあたしたちの間に入ってきて。
阿部「俺は落ち着いてるよ。取り乱してるのはAの方でしょ？」
『そんなことないっ…っ！』
阿部ちゃんと話してる間にも目眩がして、頭がグワーンとなる。
宮舘「A、深呼吸して落ち着こう。ね。」
舘様が息が上がって来たあたしの背中を撫でてくれる。
岩本「とりあえずA、具合悪いなら休もう。な？」
『嫌だ…っ、はぁ、嫌…っ、』
そう言った瞬間、目の前が真っ暗になった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2056人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ナツ(プロフ) - mioさん» リクエスト書いてくださってありがとうございました！もう、想像以上すぎて、めっちゃ嬉しかったです！これからも楽しみにしてます！！ (2019年7月29日 18時) (
レス) id: 9ed0786c49 (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - SnowMan大好きです最高です亮平くんと涼太君と翔太くん寄りのオール担当です更新大変だと思うけど頑張ってください応援してます (2019年7月29日 15時) (レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)
みはりょ(プロフ) - これからも頑張ってください！ (2019年7月28日 0時) (レス) id: 0e6b4f9a0c (このIDを非表示/違反報告)
mio(プロフ) - みゅーさん» ありがとうございます！わたしも今日見てて書きたいなーと思っていたところでしたのでぜひ書かせていただきますね(^_^)v (2019年7月28日 0時) (レス) id: af15b45d5c (このIDを非表示/違反報告)
mio(プロフ) - みはりょさん» 考えておきますね！また決まり次第プロフィールのところ更新します（＾_＾） (2019年7月28日 0時) (レス) id: af15b45d5c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：mio | 作成日時：2019年6月22日 11時
