半分こ ページ35
〈Aside〉
“お前なんていらない”
“消えろ”
『っはぁ…、…まただ、』
嫌な夢で夜中に起こされることが増えてきたここ最近。
そのせいで全然眠れなくて、今日もまた眠れずに夜が明けて仕事へと向かう。
『おはよう〜』
でも、そんなことを誰かに言えるわけもなくみんなの前では普通に、普通にって心掛けて。
阿部「おはよー！」
今日一番乗りだった阿部ちゃんは、新聞を読みながら勉強をしていた…のに、
阿部「…A？」
何故かソファーに座るあたしのところまでやって来た。
『ん？どうしたの？』
阿部「ちゃんと寝てる？」
阿部ちゃんはこういうところ、妙に敏感だから。
『え…う、んうん、寝てるよ。』
あまりに突然の質問に狼狽えて、多分誰がどう見ても嘘って分かる嘘をつくあたし。
阿部「ほんとに？でも、顔色悪いし隈出来てるし…まだみんなが来るまで時間あるし、少し寝ときなよ。」
阿部ちゃんが優しさであたしを寝かせてくれたんだけど。
やっぱりこんな時でも、あの悪夢は襲ってくるもので。
『いやっ……っはあっ、はあっ、っ』
また、朝と同じような夢で目が覚めて。
汗もびっしょりかいて、いつもより呼吸がしにくい。
阿部「えっ、A！？」
遠くから阿部ちゃんの声が聞こえて、安心感で涙が出てくる。
『はぁっはぁっはぁっ……はあっ』
そのまま急いであたしを抱き起こしてくれた。
阿部「ゆっくりね、ゆっくりだよー。A。焦らなくていいから、」
怖くて、苦しくて何が何だか分からなくなったあたしに何度もそうやって声をかけて、背中をさすってくれて。
『っ、はぁっ、べちゃ…』
阿部「怖かったねー、急に。びっくりしたよね。」
阿部ちゃんの声ってどうしてこんなにも安心できるんだろう。
『ごめ…っん、なさい』
阿部「ううん、いいよ。無理して喋らなくていいからね。俺ずっとここにいるから。」
阿部ちゃんの優しさと温かさを感じて、息苦しさも大分治って来た。
阿部「もう大丈夫？」
『う、ん…ありがと、』
阿部「A、寝てる時少し魘されたから…その時起こせばよかったね、ごめんね。怖い夢見ちゃった？」
『うん、…最近ずっとお前なんていらない、とか言われる夢、見てて…夜中それで起きて眠れなくて、』
阿部「そうだったんだ…怖かったね。」
阿部ちゃんの温かい手があたしの頭をそっと撫でた。
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ナツ(プロフ) - mioさん» リクエスト書いてくださってありがとうございました！もう、想像以上すぎて、めっちゃ嬉しかったです！これからも楽しみにしてます！！ (2019年7月29日 18時) (
レス) id: 9ed0786c49 (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - SnowMan大好きです最高です亮平くんと涼太君と翔太くん寄りのオール担当です更新大変だと思うけど頑張ってください応援してます (2019年7月29日 15時) (レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)
みはりょ(プロフ) - これからも頑張ってください！ (2019年7月28日 0時) (レス) id: 0e6b4f9a0c (このIDを非表示/違反報告)
mio(プロフ) - みゅーさん» ありがとうございます！わたしも今日見てて書きたいなーと思っていたところでしたのでぜひ書かせていただきますね(^_^)v (2019年7月28日 0時) (レス) id: af15b45d5c (このIDを非表示/違反報告)
mio(プロフ) - みはりょさん» 考えておきますね！また決まり次第プロフィールのところ更新します（＾_＾） (2019年7月28日 0時) (レス) id: af15b45d5c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mio | 作成日時：2019年6月22日 11時
