一緒に ページ1
〈渡辺side〉
「お疲れっした〜！」
荷物をまとめて帰ろうとすると、俺の近くでいつもより明らかにどんよりしている雰囲気を感じて。
…仕事中は見せないからな、そういうところ。
「A、」
肩をポン、と叩くとビクッと身体が動いて。
『んっ？ど、どうしたの？』
どうしたの？はこっちのセリフなんだけどさ。
「たまには一緒に帰ろうよ。」
『…いいけど、』
なんで？と言わんばかりの顔をして俺の横について歩くA。
タクシーに二人で乗り込んで、ここから一番近いAの家に向かった後、俺の家まで向かうように運転手に頼んで。
Aはずっと外の景色を見ながら、ボーッとしている。
だから、あえて俺もわざわざ話しかけたりしない。
…え？じゃあなんで一緒に帰ったかって？
しばらくすると、Aの家付近に到着。
ありがとうございました、と財布からお金を出そうとするAの手を掴んで
「…すみません、このまま次の場所に向かってもらっていいですか？」
次の場所、つまり俺の家。
完全にここで俺と別れる気だったであろうAは驚いた顔をしていて。
『…翔太？』
「ん？」
『なんで？』
「いいから。」
たったそれだけの言葉を交わして、また窓の外を見つめるAと俺の間に沈黙が流れる。
最終的にタクシーが俺の家に着いて降りるまでずっと何も話さずにいたんだけど。
『翔太、』
「ん？」
『…なんか、ね、最近色んなこと考えちゃって…なかなか眠れなくて……』
部屋へ向かうエレベーターの中でポロっと言葉をこぼすA。
………だと思った。だから、俺は今日Aを家に連れて帰ったんだよ。
俺がAを呼んで振り返った瞬間、顔に隈があることに気づいて。
いや、もちろんメイクで隠れてたからしっかり見なきゃ分からなかったし、俺も仕事中は全然気付かなかった。
「…じゃあ、俺と寝ればいいじゃん。一緒に。」
俺がAが眠るまでずっと側にいてあげるから。
『…ありがとう。』
素直にありがとう、って言われると少し照れくさいけど。
今日はAがゆっくり眠りにつけますように。
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ナツ(プロフ) - mioさん» リクエスト書いてくださってありがとうございました！もう、想像以上すぎて、めっちゃ嬉しかったです！これからも楽しみにしてます！！ (2019年7月29日 18時) (
レス) id: 9ed0786c49 (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - SnowMan大好きです最高です亮平くんと涼太君と翔太くん寄りのオール担当です更新大変だと思うけど頑張ってください応援してます (2019年7月29日 15時) (レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)
みはりょ(プロフ) - これからも頑張ってください！ (2019年7月28日 0時) (レス) id: 0e6b4f9a0c (このIDを非表示/違反報告)
mio(プロフ) - みゅーさん» ありがとうございます！わたしも今日見てて書きたいなーと思っていたところでしたのでぜひ書かせていただきますね(^_^)v (2019年7月28日 0時) (レス) id: af15b45d5c (このIDを非表示/違反報告)
mio(プロフ) - みはりょさん» 考えておきますね！また決まり次第プロフィールのところ更新します（＾_＾） (2019年7月28日 0時) (レス) id: af15b45d5c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mio | 作成日時：2019年6月22日 11時
