naiveな君を…【橙】

3 ページ25

ふっかside



救急車の中では吐血してしまった

しかも、病院までの距離や時間は短いものの、到着する頃には意識が朦朧としていて、救急隊員の言葉には何も反応することはなかった



いつもあんなに明るいやつが、こんな苦しめられてるなんて...

6人体制から9人になり、3人とは他の5人と一緒に過ごしてきた時間には差があるけど

もう3人もグループを超えて家族であることは違いなく、新体制の時のお互いに遠慮する感じもなくなって、今はずっと9人でやってきたかのようだ。

特に康二とは、2日に１回のペースでご飯を食べに行っていて、どのメンバーよりも一緒にいるかもしれない


その康二が...、弟のようにかわいい康二が...、可哀想すぎて...



康二)ｯｯはっ、ｯｯはっ、っっん、、ﾊｧ、、はっ、

ふっか)康二もう少しで楽になるからな

救急隊員)同行者はここでお待ちください



鳥肌が治まらないまま康二を待った


1時間ちょっとして、診察室に通された。
症状はストレスからくるもので、今は痛み止めの点滴をうっているが、処方箋をのんでいけば治るらしい。

今は落ち着いて寝れている姿をみて、安心する

痛み止めの点滴が終わり次第、帰って大丈夫らしい

さっきまであんなに苦しんでいたのに、ほんとに帰って大丈夫なのかは心配だが...なんかあったらすぐにまた病院に連れてくればいいだろう


康二)んーー、、ふっかさん

ふっか)ぉ起きた、調子はどう？

康二)...ぃまはいたくない。
たすけてくれてありがとぉな

ふっか)心配したんだぞ

康二)...しぬかとおもったｯｯ

ふっか)体調悪いのもっと早く気づいてあげられたらよかったな...ごめんな

康二)いわなかったじぶんのせいやｯｯ
ふっかさんはわるなぃっ

ふっか)分かったから、今はゆっくり休め。
点滴終わったら帰れるから。
ぁ、でも俺の家来いよ？何日か泊まれ

康二)ぇーそんな悪いで

ふっか)康二を1人なんてできねぇーよ
まぁ料理は出来ないから、デリバリーになるけどな

康二)ふっかさん優しいっ

ふっか)お前が笑ってくれたらそれでいいだよ

康二)イケメンに見えてまうっ笑

ふっか)は？どーみてもイケメンだろ！

康二)ﾊﾊｯ、ちょっと寝てえぇ？

ふっか)おう


過呼吸も酷かったし、相当体力消耗されたと思う。
会話はいつも通りに戻ってきた風に見えるが、顔色はやっぱり少し悪い


いつの間にか康二に手首を掴まれてて、身動き出来ないが、今日は許してやろう

4→←2

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す