▼ ページ42
・
真っ暗な部屋に光を入れ
辺りを見渡しながらゆっくり扉を閉める翔太くん
渡「鍵も閉めた方がいいか」
そう言って、大きな音を立てて鍵の閉まる音が響く
夏なのにひんやりとした汗が顎をつたう
渡「…で、お前は女。これに間違いは無いな？」
『…はい』
渡「…だよな」
顔を手で覆いながらぐるぐる回り始める翔太くん
渡「んぁーー、もういいや。うん」
『え？』
渡「お前はどうしたいわけ？」
『…私は、皆と一緒に…デビューしたい…でも、』
それは叶わないから、
渡「だったらいいんじゃね？」
『へ？』
渡「あ、でも理由だけ教えてくんない？」
『…うん、実は…』
滝沢くんとの出会いから、
ここに来る経緯を全て翔太くんに話した
渡「なるほど…、全然分かんねぇ笑」
『え、』
渡「でもお前のやる気は伝わった。」
『いや、でもっ！！』
渡「俺らと一緒に居たいんだろ？」
何度も首を縦に振れば、翔太くんは笑った
渡「じゃあ、いいんじゃねーの？」
『…いいっ、の？』
渡「この先、こうやって俺みたいにバレる事もある
認めてくれないやつも居るかもしれないじゃん、
それでも俺らと一緒に居たい？」
一つ一つの言葉が優しくて我慢していた涙が溢れ出た
『一緒にっ、居たい…ですっ』
渡「だったら俺はお前を全力でサポートする。
だからもっと頼れ、な？」
『っっ、はいっ』
渡「ん、それと昨日はごめんな、あの時は信じられなくて…その…怖い思いさせちゃった…から」
『全然っ、寧ろ騙して…ごめんなさい』
頭を深々と下げると翔太くんの手が乗り
わしゃわしゃと撫でられた
渡「つーか、俺が言った事忘れんなよ？」
俺が言った事…？
何か言ったけな、翔太くん
『えーっと、ん？』
渡「っは？！お前まさか忘れたとか言わねぇよな？」
なんだろう、全力で思い出そうとするけど
全く思い出せない私
渡「まーいいや、とにかくあんまり他のやつに触られたりすんなよ」
『えっ、あ、うん』
渡「お前小さいし、抱きしめやすいとか言われてこの前、照とかふっかとかにもされてたろ」
少しだけ不機嫌な翔太くん
渡「…もう行こう、あんまり遅いと怪しまれちゃうから」
『翔太くん、ありがとうっ』
渡「…ん、」
結局、翔太くんの言った事思い出せなかったな…
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 4602人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ユキト(プロフ) - きゃー！このあとどうなるのか楽しみで、にやけ治まりません！笑 (2021年3月29日 23時) (
レス) id: 08a263e11b (このIDを非表示/違反報告)
りさ(プロフ) - 前作もとても好きなお話でしたが、このお話も大好きです！ 今後も楽しみにしております！！ (2021年3月29日 23時) (レス) id: 35e2a8c9a7 (このIDを非表示/違反報告)
はなみ(プロフ) - 翔太くんに、、、、！！ついに！！ハラハラドキドキの言葉がぴったりなお話ですね^_^主人公ちゃん（くん）がんばってください〜！ (2021年3月28日 17時) (レス) id: ce3d18f1dc (このIDを非表示/違反報告)
Shigeaki_Hikaru(プロフ) - 続き楽しみしてます！無理なく書いてください！ (2021年3月14日 19時) (レス) id: 0653be147b (このIDを非表示/違反報告)
あおりんご - はじめての設定ですごく続きが気になりました！ (2021年3月9日 7時) (レス) id: 085671985e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：もにぃ
| 作成日時：2021年2月28日 16時
