フラゲ ページ20
翔太side
2020年1月21日
今日でデビューまであと1日
各自仕事に行ったり帰ってきた人たちは天使と過ごしたり
でもね、最近天使の元気がない分かってたことだけどそれでも終わりが近づいてきてる気がして…
俺にはどうすることもできないし仕方がないことだって分かってる
何人かはフラゲ日だからってCDを買いに行ってWeiboのストーリーにあげたりしている
でも、そんなの見せかけでしかなくて本当は買いに行ってすぐに家に戻ってきてみんなで過ごす
みんな天使の体調を見て終わりが近い事に気づいているのだろう
出来るだけ天使と過ごせるようにとみんなが家にいることが多い
今日はフラゲ日で頼んでたCDが次々と家に届く
だから天使もCDの話をしている
天「みんなかっこいいね！曲もいい曲だし特典映像も面白いね〜」
ってずっと言っている
「それ、ずっと見てないで少しずつ休憩するとか寝るとかしろよ」
天「わかってるよ〜！でも、みんなかっこいいから、見たくなっちゃうんだもん」
俺だってボーリングもビンゴも面白くて見ちゃうけどさ
天「僕も一緒にやりたかったなぁ」
そう小さく呟いた声が聞こえた
でも、俺には言葉をかけてあげることさえできなかった
だって治療をやめてからそして最近は特に弱ってきて簡単に頑張れとも言えないし元気になって一緒に行こうとも言えるような状況じゃないから…
何回、痛みを分け合えたら、ほんの少しだけでも変わってあげることができたらって思った事か
なんで天使なんだろう？
神様はこんなに頑張っててなんでもできて誰にでも優しく出来るような良い人を選んだんだろうって
何度も思った
でも、思ったところで運命は変わらないんだ
しかも、これは天使が自ら選んだ道だから俺はその意思を尊重したいと思う
DVDを見終わって寝ている天使の頭を撫でながらそんな事を考えてしまう
天使が幸せそうな顔をして寝ているのを見て一生この笑顔が続けば良いのに…
なんて叶わないことを考えてしまう
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 140人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：琥珀 | 作成日時：2019年12月4日 7時
