雪の舞う夜空と光輝くあの笑顔

プレゼント ページ38

天使side



４月１６日



昨日はとても楽しい１日だった



朝からそんな事を考えていると看護師さんが１つの手紙を手渡して来た


開けてみると親からの手紙だった



『天使へ

お誕生日おめでとう

入院生活、頑張っていますか？

私達はまだ、忙しくて日本に帰れないので手紙を送ります。

今年のプレゼントは最近会えてなくて今まで以上に悩みました

最終的に選んだものは“家”です

今天使が一人暮らししている家を取り壊しました

そこに私達の別荘兼天使の家として立て直しています

部屋を沢山作り友達が沢山泊まりに来てもいいような場所にしました

メンバーがよく泊まりに来るという話をしていたのを思い出したので丁度良いかな？と思ったからです

意見があったらいくらでも言ってください


そして、最後に私達のもとに生まれて来てくれてありがとう！

これからもよろしくお願いします

父、母より」





この手紙を読んで最初は一人暮らしの家で前のままで充分広かったのにな、両親の別荘も兼ねているならしょうがないって思ったけど

メンバーがよく泊まりに来る事を考えたらいいプレゼントだなと思った


でも、昨日に続いて今年の僕の誕生日プレゼントは全体的に規模が大きすぎて驚いている


ただ一つ思うこと

それはみんなが僕のために考えてくれているということ

本当に僕は愛されていると実感できたそれだけで僕は幸せだと思った



親がくれたプレゼントのためにも完成する頃には家に帰れるように治療を頑張ろうと思った


そしてみんなを招待して沢山パーティーをするという新たな夢も生まれた



今まで以上に早く家に帰りたいという気持ちが増した


そんな１日だった

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