君がいなくなっても-3- (ページ7)

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深澤辰哉side

仕事場に行っても、いつも通りラウたちと笑顔で話しているA

でも俺の頭の中には昨日の北斗の言葉がぐるぐるしていた

もう寒くなってきて、長袖なんか当たり前だから肌の見えるところなんてかぎられてる

元々、露出の少ない服が多いAだから、な

それでも目を凝らして探す

岩本「ふっか見すぎ。」

「ん、え？」

渡辺「昨日は機嫌悪かったくせに、今日はガン見かよ。」

「いや、別に。」

阿部「今日の撮影、ふっかとAのペアあるらしいから頑張って(笑)」

...その時に確かめるしかないか

そしてあっという間に撮影は進んで、俺とAの番

カメラマン「2人もっと寄って～そう！！いい感じ！！」

ちょっと大人っぽい撮影だから、割と近くてびっくりした

Aからは、昨日の北斗の香水の匂いはしなくて、甘い匂いがふっと香る

「香水違うね。」

『今日は甘い気分だった、からかな？』

「俺こっちの方好き。」

なんて言えば、ほっぺが赤く染る

カメラマン「次、深澤くんAちゃん後ろから抱きしめちゃおっか。ちょっとシャツ乱す感じで！」

おぉ、要求すごいな今日！？

「ごめんねぇ、ちょっとだけいい？」

カメラマン「いい感じ！そのままAちゃんもう1個だけボタンはずせる？」

『大丈夫です、』

まぁ、そこまで露出される訳じゃないしAも抵抗なくはずす

んまぁ、俺後ろから抱きしめてるからまぁまぁやばいんだけど！わら

何が...って、ね？

そのまま撮影をしていくとあることに気づいた

Aの左腕の内側、見えにくいところに1本かさぶたがあることに...

北斗の言葉がまた頭をよぎる

そして、見えてしまった胸元にも、

カメラマン「深澤くーん？目線こっちでお願いしまーす、」

「あっ、すみません、」

『あれ、たつくん緊張してんの？笑』

「ばか、うるせぇよ。前向け前。」

その傷は意図的につけたもの、なのかよ...