君がいなくなっても

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突然だった



ジャ「You、ジャニーズに入らない？」




双子の弟のオーディションの付き添いで来たら、掃除のおじさん？に話しかけられた。




まぁそれがジャニーさんだったんだけど。



『...私、女ですけど。』



ジャ「うん、知ってる。」



『え、いや、』



知ってるって言われても、ね？？



ジャ「You、オーディションの時後ろで踊りたそうにしてたから、そういうの好きなのかなって。」



『...嫌いじゃないですけど、』



正直、小さい頃からアイドルになるのが夢だった。



歌って踊れて、演技も出来て。



そういうのに憧れがあった。



ジャ「じゃあいいじゃん、入っちゃいなよ。」



ジャニーさんはそれだけ言うと去っていってしまった。



数日後、弟にも合格通知が届き入所が決まった。



ジャ「Youは特例だからしばらくの間、ジャニーズだってことは公表せずに活動してもらおうかな。レッスンも専属の人を付けるからその人と。」



女である私が入所したことを知っているのは事務所の関係者と、双子の弟くらいだろう。



他の人は知らない、秘密のジャニーズとしての生活が始まった。



そして普段の生活にあまり支障が出ないように、双子の弟に迷惑が掛からないように、芸名での活動を決めた。



名前はそのままで、苗字だけ変えて、



花巻 A



これから一生、この名前で生きていくんだ。

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