君がいなくなっても

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阿部亮平side



渡辺「A遅くね？」



確かに、着替えに行ってからもう15分以上。



楽屋には俺ら6人とAのマネージャー兼Snow Manのチーフマネージャー立花さん。



立花さんはスマホで何かを確認すると、口を開いた。



立花「じゃあ、始めようか。」



岩本「え、待って？A来てないけど？」



宮舘「明日の仕事の話ならAいた方が...。」



立花「.....手紙を、預かってる。」



...え？



佐久間「手紙って、どういうこと...？」



立花さんは白い封筒を取り出し、開いた。



立花「6人へ。


こんな形でごめんね。


私のSnow Manとしての活動は今日が最後でした。」



深澤「は？ちょっとまって、どういう...。」



今日が最後？



立花「本当はちゃんと6人に直接伝えなきゃいけないんだけど、そうしたら離れられなくなりそうだから、手紙にさせてください。


2年間、本当にありがとうございました。


女優として活動していた私を受け入れてくれて、仲間だって言ってくれて、本当に嬉しかった。


辛いこと沢山あって、何度もやめようと思ったし、実際にジャニーさんに何度もやめたいと伝えました。


けど、その度に6人が支えてくれて、守ってくれたから続けることが出来ました。


辛いこと沢山って言ったけど、その何倍も楽しかった。幸せだった。


Snow Manとして活動できて本当によかった。


けどそれも今日が最後。


これ以上活動を続ける事ができなくなっちゃった。


本当にごめんなさい。


7人でデビューするって夢、叶えられなくてごめんね。


私の代わりに6人で叶えてください。


ずっと応援しています。


A」



「...なんで、」



深澤「Aっ.....！」



全員、涙が止まらなかった。



渡辺「立花さんはさ、知ってたの。」



立花「あぁ。」



渡辺「なんで言ってくんなかったんだよ！！！」



立花さんの胸ぐらを掴みにかかる翔太。



岩本「知ったからってどうすんだよ！」



渡辺「じゃあ！このままAがやめるのを納得しろって言うのかよ！！！」



宮舘「翔太...。」



「ねぇ、Aがやめなきゃ行けない理由って何？」



立花「詳しくは言えない。精神的な理由と持病が原因だってことだけお前らには伝えとく。」



佐久間「精神的.....。」



宮舘「持病なんて、知らなかった。」



俺はAのこと知ったつもりになってただけなのかもしれない。

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