ホスト × 青 ページ41
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「ねぇA、5日どうする？」
私は彼のこの目が好き。
彼が指す��5日��は、彼の誕生日。
ホストが職業である彼にとって主役になれるこの日は、人気のバロメーターを測る為の一大イベント。
��どうする？��の意味は、彼のバースデーイベントに私がどれだけ出すのかを問われているのだ。
「どうしたい？翔太が欲しい分だけ入れてあげる」
「まじ？」
子供みたいに嬉しそうな顔で笑うから、私はつい大口を叩いてしまう。こんなこと、私以外出来ないでしょ？と周りに牽制の意味を込めて。
「じゃあシャンパンタワーとか....」
「それはマストでしょ？それ以外に何してほしいか聞いてるの」
「いいの？」
「いいよ。シャンパンでもプレゼントでも何でも言って。だって翔太の誕生日なんだから」
そう言えば、彼は口角を上げながら「嬉しい」なんて言う。私はこの笑顔を独り占め出来ればそれでいい。
彼が私無しでは生きていけなくなれば、それで。
...
バースデーイベントの終わった夜。
彼は私をタクシーに乗せて、高層マンションの自室に招き入れた。
「今日まじでありがとね」
後ろから包み込むように抱きしめてくる彼は、ほんのりとお酒の香りが漂っている。
「ううん、私がお祝いしたかっただけだから」
「今日のバースデー、先輩もすげぇなってビックリしてたし、Aのおかげで順位上がりそうなんだよね」
「本当？」
「うん。全部Aのおかげ」
嬉しくて、ふふっと微笑めば、彼は抱きしめた腕を解くことなく首筋に唇を這わせた。
「っん....」
「....どーしよ」
「何が、？」
「俺、Aいないと生きてけない」
甘えるような声。
頬を擦り寄せるその姿。
何という優越感だろう。
店に行けば私以上に翔太を輝かせられる存在はいないと一目置かれ、翔太は彼氏のように接してくれて。
お金を注ぎ込んでいる時間は、全てが満たされるような気がした。
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ぴぃ - 残してくださって嬉しいです。またいつか戻って来てください。お返事ありがとうございました！ (2021年12月30日 22時) (
レス) id: 78b15a02bd (このIDを非表示/違反報告)
cleam(プロフ) - ぴぃさん» ぴぃ様、驚かせてしまって申し訳ないです（ ; ; ）今後手が空き次第、過去作品の加筆修正を行う予定ではありますが、全て残しておくつもりですので楽しんでもらえたら嬉しいです＾＾コメントをくださったこと、とても嬉しく思ってます◎ありがとうございます！ (2021年12月28日 22時) (レス) id: c295088e12 (このIDを非表示/違反報告)
ぴぃ - ぴぃと申します。この作品にやっと勇気を出してコメントしたら、休止されると知り寂しくなっております。長編作品、どれも続きが気になっていつも楽しみでした。作品残しておいていただけたら幸いです。何度も読み返したいです。 (2021年12月28日 2時) (レス) id: 78b15a02bd (このIDを非表示/違反報告)
cleam(プロフ) - ぴぃさん» ありがとうございます！楽しんでもらえたなら良かったです（ ; ; ）別の作品も楽しんでもらえますように....🙏🏻 (2021年12月22日 23時) (レス) id: c295088e12 (このIDを非表示/違反報告)
ぴぃ - 完結お疲れ様でした！青のクズホストも好きですが、やはり紫さんのクズ社員が一番好きです♡また短編集も思いつきましたらしてくださると嬉しいです！ (2021年12月20日 22時) (レス) id: 6570e0ebc0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：cleam
| 作成日時：2021年11月11日 22時
