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蓮と出会ったのは、大学構内で。
一方的に「友達になろう！」と声をかけられたのが始まりだった。
少しだけ、ほんの少しだけ、浮かれていた自分もいる。
あんなに目立つところで声をかけられて、こんなかっこいい人に言い寄られ、周りに囃されていたから。
「今日泊まっていっていい？」
気付いたら凄く深い仲になっていて、彼がこうやって私の家に泊まりに来ることもしばしば。
彼の近くにいられるのなら、��友達��という1番近いポジションにいられるのなら、と彼氏を作ることもせず何度も深夜の訪問を受け入れてきた。
こうやって深夜の訪問を受け入れるのも、やらかして学ばない貴方を否定しながらも突き放さないことも、異性として意識しているのに泊めることも。
全て貴方が好きだからするんだよなんて言えずに今日も貴方を受け入れる。
「この間置いてった部屋着洗濯して置いてあるからそれ使って」
「さっすがA〜」
上機嫌で脱衣所に向かう彼の背中を見送りながら、柔らかい香りが印象的な香水をワンプッシュだけ髪に仕込ませた。
...
「A〜乾かして！」
いつものように濡れたままの髪でリビングにやってきて、胡座をかいて座った彼は大型犬みたいな懐っこさで『髪を乾かして』とねだる。
私は面倒くさいフリをしながら立ち上がり、ドライヤーを持って彼の髪に触れた。
ドライヤーの風でサラサラと靡く、黒くて艶のある綺麗な髪。うとうとしている後ろ姿でさえ愛おしいと思うのは、フィルターがかかっているからだろうか。
「ん、終わったよ」
「ありがと〜」
目をとろんとさせた彼は、凄く眠そうで。
「蓮ベッド使っていいよ」
「Aは？」
「私もうちょっとかかるからこっちで寝るし」
「何で？一緒に寝ようよ」
彼はいつもこうやって、私をベッドに誘う。
特に何もしないのに抱き枕のように私を抱きしめて寝たいと言う。
私の気持ちなんて、一つも知らないで。
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ぴぃ - 残してくださって嬉しいです。またいつか戻って来てください。お返事ありがとうございました！ (2021年12月30日 22時) (
レス) id: 78b15a02bd (このIDを非表示/違反報告)
cleam(プロフ) - ぴぃさん» ぴぃ様、驚かせてしまって申し訳ないです（ ; ; ）今後手が空き次第、過去作品の加筆修正を行う予定ではありますが、全て残しておくつもりですので楽しんでもらえたら嬉しいです＾＾コメントをくださったこと、とても嬉しく思ってます◎ありがとうございます！ (2021年12月28日 22時) (レス) id: c295088e12 (このIDを非表示/違反報告)
ぴぃ - ぴぃと申します。この作品にやっと勇気を出してコメントしたら、休止されると知り寂しくなっております。長編作品、どれも続きが気になっていつも楽しみでした。作品残しておいていただけたら幸いです。何度も読み返したいです。 (2021年12月28日 2時) (レス) id: 78b15a02bd (このIDを非表示/違反報告)
cleam(プロフ) - ぴぃさん» ありがとうございます！楽しんでもらえたなら良かったです（ ; ; ）別の作品も楽しんでもらえますように....🙏🏻 (2021年12月22日 23時) (レス) id: c295088e12 (このIDを非表示/違反報告)
ぴぃ - 完結お疲れ様でした！青のクズホストも好きですが、やはり紫さんのクズ社員が一番好きです♡また短編集も思いつきましたらしてくださると嬉しいです！ (2021年12月20日 22時) (レス) id: 6570e0ebc0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：cleam
| 作成日時：2021年11月11日 22時
