＿＿ ページ28
Shota side.
初めて入った彼女の家。
あの研究所の家とは違って、白を基調とした家具に整然とした綺麗な空間。
フローラルの香りがまたやけに上品で、女の子の部屋って感じで。
ちょっとだけ喉がグッと詰まるような緊張感に包まれた。
「どうぞ、」
ご丁寧に来客用のスリッパを出してくれた彼女はパタパタと鞄や上着を片付けに部屋に向かっていく。
ワンテンポ遅れた俺は、未だ彼女の部屋に来たという事実に酔っていた。
翔「お邪魔、します、」
恐る恐る部屋に入ると、彼女はふふっと笑って、どーぞ、と言った。
「何か飲みます？今うちにあるのは、」
またパタパタとスリッパを鳴らしてキッチンへと向かおうとする彼女の手を引き、腕の中に引き込んだ。
翔「んーん。要らない。」
先にAを食べたい、
なんて、そんなキザな台詞を言えるようなキャラじゃないから、この気持ちが彼女に伝わったらいいなって思いながら抱き締める力を少しだけ強めた。
「しょうたくん、」
翔「ん、？」
「前からぎゅってしてください、」
あー....
さっきから照れさそうとしてんのに、逆に手玉に取られてんなぁ。
多分これは計算でも企みでもなくて、天然だから厄介だ。
くるっと身体を回し、向かい合うようにして抱き合うこと数分。
止めどなく溢れ出す感情が、多分愛おしさってやつなんだろう。
これさ、止まんないの俺のせいじゃないよな。
翔「A、」
少しだけ身体を離して視線を交えると、水分を多く含んだ瞳が俺を捉える。
翔「キスして。」
「へ、？」
翔「さっき、俺に照れさそうとしてたでしょ？その続き、してよ。
恥ずかしくて堪んないくらい、して。」
そう言えば、ぶわぁっと音が聞こえるくらいに顔を赤くする彼女。
かわい、
本当、堪んない。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 3929人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
cleam(プロフ) - ayaさん» お誕生日だったのですね！おめでとうございます！誕生日プレゼントにもならないかもしれませんが、大切な日にお読みいただけて光栄です＾＾ (2021年3月14日 22時) (
レス) id: d9a9e1fa04 (このIDを非表示/違反報告)
aya(プロフ) - 誕生日に推しの甘々最高でした！だいぶでれでれしちゃいましたー！ありがとうございました(*^^*) (2021年3月14日 13時) (レス) id: ff23500b61 (このIDを非表示/違反報告)
cleam(プロフ) - ジャニオタ佐藤さん» リクエストありがとうございました！お楽しみいただけましたか？そうであれば幸いです◎少し時間がかかってしまい申し訳ありませんでした！ (2021年3月13日 21時) (レス) id: d9a9e1fa04 (このIDを非表示/違反報告)
cleam(プロフ) - つばささん» 本当に、リクエストいただけて有り難い話です(°_°) 私も、つばさ様あいらぶ！です！笑 ありがとうございます＾＾ (2021年3月13日 21時) (レス) id: d9a9e1fa04 (このIDを非表示/違反報告)
ジャニオタ佐藤(プロフ) - マジ最高です！！ありがとうございました！！ (2021年3月13日 2時) (レス) id: 3e7a608e87 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：cleam
| 作成日時：2021年2月27日 1時
