＿＿side T ページ33
Tatsuya side.
辰「Aちゃん。」
「はい？」
辰「人いっぱいいるから手、貸して。」
俺にはさり気なく指を絡める勇気がなくて、��逸れるといけないから��なんてもっともらしい理由をつけて、温かくて柔らかい小さな手を握り締めた。
今日は水曜日で、比較的行き交う人も少ないはずなのに。
.
着いた場所は彼女ご所望のテーマパーク。
チケットを買って中に入ると、そこはもう夢のような空間で何もかもがキラキラと輝いて見えた。
辰「どっから行く？とりあえず....Aちゃん？」
通り沿いにあるお店に目をやる彼女に声を掛けると慌てて俺の方に顔を向けた。
辰「買う？」
彼女が物欲しそうにしていたのは、キャラクターの耳があしらわれたカチューシャで。
「ちょっと付けたくなっちゃって、」
辰「ん。いーよ。じゃあ俺が選んであげる。」
なんて言ってたくさん並ぶカチューシャの中から彼女に似合いそうなものを選ぼうとしたんだけど、
辰「無理。全部可愛い。」
選べん。
これは東大生も驚きの難問だ。
IQが200あっても難しい。
なんて悩みに悩みながらようやく選び抜いたのが、ふわふわのクマ耳にリボンのついたもので。
それを試着して、深澤さんが選んでくれたの！なんて嬉しそうにしている彼女を見ているとまた顔が綻んでしまう。
表情筋、お前どうしたんだよ。
「深澤さんも、」
辰「俺も？じゃあAちゃん選んでよ。」
なんて言えば、迷うことなく一つのカチューシャを手に取る彼女。
「私のリボンが付いてないバージョンにしてもいいですか？その....お揃い、がいいなって、」
ヤバい。
今のは来た。
心臓がぎゅんってなったよ。
俺とお揃いがいいの？
何でそんな可愛いの？
さすが夢の国。
もう一生ここから出たくないわ。
.
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cleam(プロフ) - あゆささん» コメントありがとうございます！何度もお読みいただけて嬉しいです（ ; ; ）手は少しずつ慣れてきました！笑 この際両利きにでもなろうと思います。笑 ご心配ありがとうございます！ (2021年3月1日 21時) (
レス) id: d9a9e1fa04 (このIDを非表示/違反報告)
cleam(プロフ) - 柚月さん» コメントありがとうございます！全ルート解放しましたので、読んでいただけたら嬉しいです◎ (2021年3月1日 21時) (レス) id: d9a9e1fa04 (このIDを非表示/違反報告)
cleam(プロフ) - ekubokou0608tksさん» コメントありがとうございます！最終話、全ルート解放しましたので是非読んでみていただけたら嬉しいです＾＾ (2021年3月1日 21時) (レス) id: d9a9e1fa04 (このIDを非表示/違反報告)
あゆさ - ドキドキするストーリーで何度も読んでしまいます(^^)手は大丈夫でしょうか？いつもありがとうございます！ (2021年2月27日 9時) (レス) id: 6566d79835 (このIDを非表示/違反報告)
柚月 - 番外編的でいいので9人全員の結末がみたいです (2021年2月27日 1時) (レス) id: 1cfbcf2dea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：cleam
| 作成日時：2021年2月13日 23時
