▲ set to Green ページ20
You side.
「どうされたんですか？」
ドアを開けた先に立っていたのは爽やかな笑顔を浮かべた阿部さんで、手には甘い香りのする紙袋を下げていた。
亮「これ、今日買ってきたの。良かったら一緒にどう？」
「ありがとうございます！じゃあすぐ下行きますね。」
亮「ちょっと待って。」
パシッと掴まれた手首。
驚いて振り返ると阿部さんは真剣な表情をしていた。
亮「皆で、じゃなくて、Aちゃんと2人で食べたいな。」
「えっ、」
亮「だからさ、部屋、入ってもいい？」
甘えるようなその声は、NOを言わせないように仕向けているようだった。
2回目の、2人きりの部屋。
何だか緊張する。
頭に《ミッション、仕返し》が過ぎってしまうからだろうか。
亮「これね、Aちゃんと一緒に食べたくて並んで買ってきちゃった！」
無邪気に笑う阿部さんは、私の課されたミッションのことを知らない。
開けた箱には女の子の好きそうなカラフルな見た目のカップケーキが入っていて、高く盛られた生クリームには可愛さの他にあざとさと計算高さが見え隠れしている。
亮「Aちゃんから選んでいいよ。俺的には〜コレとコレがオススメかな。」
オススメされたカップケーキを手に取り、2人並んでいただきますをした。
ん！うまっ！なんて目を輝かせている阿部さんは、少しだけ女の子みたいなリアクションで口元にわざとらしくクリームをつけていて。
「口、付いてますよ。」
亮「え〜？本当？」
きっとわざとなんだろうなぁって思うような言い方で、取って！と顔を近付けた。
《貴方に夢中になるように仕掛けるのです。》
さっきの声が残響となって頭に残り続けていて。
私は彼の顔に手を伸ばしてクリームを拭い、わざとらしく彼の目を見てその指を口に含んだ。
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cleam(プロフ) - あゆささん» コメントありがとうございます！何度もお読みいただけて嬉しいです（ ; ; ）手は少しずつ慣れてきました！笑 この際両利きにでもなろうと思います。笑 ご心配ありがとうございます！ (2021年3月1日 21時) (
レス) id: d9a9e1fa04 (このIDを非表示/違反報告)
cleam(プロフ) - 柚月さん» コメントありがとうございます！全ルート解放しましたので、読んでいただけたら嬉しいです◎ (2021年3月1日 21時) (レス) id: d9a9e1fa04 (このIDを非表示/違反報告)
cleam(プロフ) - ekubokou0608tksさん» コメントありがとうございます！最終話、全ルート解放しましたので是非読んでみていただけたら嬉しいです＾＾ (2021年3月1日 21時) (レス) id: d9a9e1fa04 (このIDを非表示/違反報告)
あゆさ - ドキドキするストーリーで何度も読んでしまいます(^^)手は大丈夫でしょうか？いつもありがとうございます！ (2021年2月27日 9時) (レス) id: 6566d79835 (このIDを非表示/違反報告)
柚月 - 番外編的でいいので9人全員の結末がみたいです (2021年2月27日 1時) (レス) id: 1cfbcf2dea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：cleam
| 作成日時：2021年2月13日 23時
