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You side.
辰「Aちゃんもなんか賭ける？」
「ん〜じゃあこれストライク取ったらジュース奢ってください。」
なんて更に賭けてガターで外しちゃって、彼にはちゃめちゃに煽られたり。
昔から知ってる友達といる時みたいに本当に心の底から笑った気がする。
ほろっと溶けていくような、そんな気持ちだった。
「あー楽しかった〜！」
ボウリング場を出て軽く伸びをすると、彼もひっさびさにこんな笑ったわ〜なんてくしゃくしゃの笑顔で答えてくれた。
辰「この後、どうしよっか。もう帰る？」
気付けば空はほんのり紫がかっていて、太陽が沈む時間になっていた。
辰「遅くなっても困るし、なんか飲み物でも買って飲みながら帰るか。」
そう言って優しく微笑んだ彼の笑顔には少しだけ寂しさが混ざっている気がした。
帰り道にあったテイクアウトのドリンクを注文して、賭けに負けたのにさり気なく支払いを済ませてくれて。
そんな彼の小さな見えない優しさが、日常に溶け込むくらい自然で温かくてスッと心に馴染んでいく。
そう言えば、彼は最初からこういう人だった。
突然放り込まれた中、私が浮かないように気に掛けてくれて、少しチャラい雰囲気を醸し出しながらも中身は誠実な人だった。
辰「ん？」
こうしてちょっとした表情の変化にも気付く細やかな人。
「いえ。最初の頃を思い出してて。」
辰「最初？」
「辰哉くん、最初チャラかったなぁって。」
辰「あれはキャラだって。今もチャラく見える？」
「今は見えないです。」
そう伝えると、だろ？なんて笑う。
.
.
.
あっという間に家に着いた私たちは、揃って階段を上がった。
「今日はありがとうございました。本当に、楽しかったです。じゃあ、おやすみなさい。」
部屋の前まで送ってもらった彼にお礼をすると、待って、と手首を掴まれた。
辰「ごめん、もうちょっと、一緒にいたい。」
ずっと目を合わせてきたはずの彼が、初めて俯きながら小さな声で呟いた。
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cleam(プロフ) - あゆささん» コメントありがとうございます！何度もお読みいただけて嬉しいです（ ; ; ）手は少しずつ慣れてきました！笑 この際両利きにでもなろうと思います。笑 ご心配ありがとうございます！ (2021年3月1日 21時) (
レス) id: d9a9e1fa04 (このIDを非表示/違反報告)
cleam(プロフ) - 柚月さん» コメントありがとうございます！全ルート解放しましたので、読んでいただけたら嬉しいです◎ (2021年3月1日 21時) (レス) id: d9a9e1fa04 (このIDを非表示/違反報告)
cleam(プロフ) - ekubokou0608tksさん» コメントありがとうございます！最終話、全ルート解放しましたので是非読んでみていただけたら嬉しいです＾＾ (2021年3月1日 21時) (レス) id: d9a9e1fa04 (このIDを非表示/違反報告)
あゆさ - ドキドキするストーリーで何度も読んでしまいます(^^)手は大丈夫でしょうか？いつもありがとうございます！ (2021年2月27日 9時) (レス) id: 6566d79835 (このIDを非表示/違反報告)
柚月 - 番外編的でいいので9人全員の結末がみたいです (2021年2月27日 1時) (レス) id: 1cfbcf2dea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：cleam
| 作成日時：2021年2月13日 23時
