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〔辰哉side〕
康二と翔太の件があってから一週間。
未だにふたりの間には重たい空気が流れてる。
康二は亮平か大介にベッタリ。
翔太は部屋の隅で縮こまってる。
大介「たつぅ、この空気無理」
辰哉「その呼び方やめろ、どうしようもないだろ？」
大介「んぅ、なんか気持ち悪い」
辰哉「吐くならトイレ行けよ」
大介「きて、？」
辰哉「ん、」
大介が行く前に誰かが走っていった。
大介「ｯ...」
辰哉「え、だれ」
亮平「しょう兄」
辰哉「そう、っしょ...」
おも、
大介を抱っこしたはいいけど重い、
2階のトイレに連れていく。
背中を少し強めに叩いたらそのまま嘔吐。
康二「辰哉兄、はい」
辰哉「ん、あぁ、ありがとう。大介、口ゆすぎな？」
康二「翔太兄、お腹痛いって」
辰哉「まじか、とりあえず薬飲ませといて。大介、俺のベッド横なってな？」
康二「わかった」
辰哉「頼むね」
康二「おん」
大介を支えてベッドに寝かせる。
大介「たつ、ごめん。」
辰哉「いいよ、最近帰り遅いし、ちゃんと寝れてないんだろ？」
大介「ん...ねぇ、」
辰哉「ん？」
大介「ラウにやるみたいに、とんとんして、？」
辰哉「は？ラウにトントンしてないけど」
大介「...」
辰哉「ほら、一回起きて」
膝に乗せてやるとすっかり弟モード。
小さいころは、まぁいまもだけど、あるとき急に甘えん坊モードに入って弟モードになる。
そのときの合図がたつ呼びなんだけど。
大介「ｯ...」
辰哉「まだ吐くなよ、」
大介「ｸﾞｽｯ...」
辰哉「え、だい？」
大介「ｸﾞｽｯ...つかれたｯ..ｸﾞｽｯ....しょーたがｯ..わるいのにｯ..ｸﾞｽｯ...なんでおれらがきつかわなきゃないのｯ..ｸﾞｽｯ...」
辰哉「だい、どうした？」
大介「うぅぅぅ...つかれたのｯ..ｸﾞｽｯ...しにたいｯ...」
辰哉「は？」
大介「ｸﾞｽｯ...もう、おれには、むりだよｯ..これいじょうはむりｯ..ｸﾞｽｯ...」
辰哉「簡単に死にたいとか言うなよ。お前が死んだら俺らは、俺はどうすればいいんだよ！」
大介「う、ｸﾞｽｯ...」
辰哉「俺ら兄弟は、大介が好きなの、どんな大介でも関係ないから。仕事が上手くいかないなら手伝うし、だから、もう死ぬとか言うなよ。」
大介「ごめんｯ..ｸﾞｽｯ...」
辰哉「俺も怒鳴ってごめん」
抱きしめてやればわんわん子どもみたいに泣く大介。
どれだけ我慢させてたんだろ。
辰哉「お疲れさま。また、明日から頑張ろ？」
大介「うんｯ...」
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作者名：未来
| 作成日時：2020年10月27日 10時
