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〔康二side〕
蓮がこんなに甘えてくることないから、よっぽど何かがあったんやと思う。
康二「で、なにがあったん？」
蓮はポツポツと話してくれた。
学校では悪口を言われ、帰りには陰口。
たまに筆記用具隠されたりもあるらしい。
俺もやからその気持ちわかるけど、蓮には学校ちゃんと行って欲しい。
康二「ｷﾞｭｯ...」
蓮「..ｯ...」
康二「ずっと一緒に居るから安心しいや。そいつらのこと無視しとき。」
蓮「んｯ...」
康二「明日、一緒に行こか」
蓮「え、」
康二「俺も蓮と同じやのに、弟が頑張って学校行ってて、俺は行かないなんてお兄ちゃんとしてあかんやろ。やから、帰り、いつものとこで待っとき」
蓮「わかった！」
康二「ん、っしょ...」
リビングに行くと、翔太兄とりょう兄も帰ってきとった。
次の日。
正直学校には行きたくなかった。
けど、蓮のために学校に行く。
慶介「おはよ」
康二「おはよ、」
蓮「おはよ」
慶介「なんか、俺いたら邪魔な感じ？」
康二「いや、そんなことないで？でも、俺と絡んどったら何されるかわからんよ？」
慶介「そうかもだけど、なんか心配だからさ」
慶介と歩きながら話しとると蓮に手を引かれる。
蓮「....」
康二「どしたん？」
蓮「....おなかいたいｯ..」
康二「え、どうするん？学校までまだかかるよ」
慶介「そこ少し行った公園にトイレあるよ」
康二「お、蓮、行くで」
蓮「..ｯ...」
慶介「康二、リュック持って」
康二「おん」
慶介と蓮のを持つ。
慶介が蓮をおんぶしてくれて走る。
でもな？通学路から外れとるよ？ええの？
慶介「よし、もう少しな？」
ベルトとかも全部やってくれて、無事間に合ったけど鍵かける余裕はなさそうで、慶介が下の隙間に足入れて閉じててくれる。
康二「ありがとう」
慶介「いいよ。友達の弟はもう友達みたいなもんだろ？」
康二「違うと思うけど、ほんま助かった。」
慶介「ただ、和式だから上手くできてるかがな。」
康二「そこやねんなぁ。蓮、できてるか？」
蓮「ｸﾞｽｯ...」
慶介「俺これで閉じとくから一緒に中入れば？そのほうが蓮も安心だろ？リュックも見とくから」
康二「ほんまにありがとう」
中に入ると上手く出来とるから泣いてる理由がいまいちわからん。
とりあえずお腹さすってあげる。
蓮「ｸﾞｽｯ..いたいｯ..ｸﾞｽｯ...」
康二「ん、痛いな？ゆっくりでええからな？」
慶介「もう、今日はサボろうぜ。遅刻確定だから」
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作者名：未来
| 作成日時：2020年10月27日 10時
