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〔康二side〕

指切ってもうた。

でも、咄嗟に出たのがなんでもやったから切ったとか言えへん。

血が出てくる。

亮平「え、康二人差し指血出てるじゃん」

涼太「...こっちおいで?亮平、防水の絆創膏出して」

亮平「防水の、わかった」

涼太「隠さなくていいのに。痛かったしょ?」

康二「んッ...」

涼太「ん、」

りょう兄が絆創膏貼ってくれる。

涼太「休んでる?まだ手伝ってくれる?」

康二「...邪魔ならん?」

涼太「大丈夫だよ?もう少し手伝ってくれる?」

康二「おん!」

施設やったら邪魔とか言われてキッチンから追い出されてたのに、涼太くんはそんなことなくて、ずっと優しい。

涼太「手、気をつけてね。もしまた切ったらすぐ教えてね」

康二「はい」

人数が多い分、野菜の量も多い。

涼太「康二、それ終わったらピーマン細く切ってくれる?」

康二「え、でもまだ2本残っとる」

涼太「それは俺切るよ。ピーマンお願いしたいな」

康二「わかった」

涼太「ありがとう」

涼太くんがピーマンの切り方の見本作ってくれて、それを真似て切るけどどうしても太くなる。

涼太「いいよ、太くなっちゃっても」

康二「うん、」


涼太くんが炒めてるのをカウンター側から眺めてた。

出来上がった麻婆茄子。

涼太「ご飯できたよー。康二が手伝ってくれた麻婆茄子。翔太はお粥の方がいい?」

翔太「康二が作ってくれたんだろ?こっち食べるに決まってんじゃん」

涼太「そう?まぁ、無理しないでよ?」

翔太「おう」

辰哉「じゃあ、手を合わせて」

「「いただきます!」」

「「うまっ!」」

大介「これあたり?」

涼太「だね笑」

太めに切らさったピーマン。

犯人俺やな。

太めに切らさったピーマンかナスが誰かしらに入ってて見つける度にあたりーって。


お皿洗うの手伝ってると、

涼太「今日ありがとね。助かったよ。洗い物もその間にできたし。また、手伝ってくれる?」

康二「うん!いつでも手伝う!」

涼太「ありがとう」

康二「(◦ˉ ˘ ˉ◦)」

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作者名:未来 | 作成日時:2020年10月27日 10時

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