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〔辰哉side〕
夜、何食べたいか聞いたはいいけど、分かれたんだよな。
亮平はなんでもいいって言うし、冷蔵庫の中の材料はどっちも作れるし。
んー、
辰哉「どっちか明日でいい？」
康二「なら、明日青椒肉絲」
辰哉「ありがとう」
って訳でグラタン作ります！
夜ご飯食べてまだ帰ってきてない大介の帰りをリビングで待つ。
0:00回っても帰ってこない。
ｶﾁｬﾝｯ..ｶﾞﾁｬｯ...
辰哉「おかえり」
大介「ただいまｯ...ｯ..」
辰哉「大介？」
ｼｭｩｩｩｩｯ..ﾋﾟﾁｬﾋﾟﾁｬﾋﾟﾁｬｯ...
大介「...」
辰哉「そのままお風呂入ってこい。追い炊きしてあるから」
大介「んｯ、」
涙目だったのは気にしないでおこう。
床を拭いてリビングで大介を待つ。
髪乾かすのはリビングだから来るだろうし。
大介「たつ、ありがとう」
辰哉「ん、べつに？ここ座って」
足の間に座らせて髪の毛を乾かす。
辰哉「はい、乾いた。」
大介「今日、たつの部屋で寝る。」
辰哉「ん、いいよ」
部屋に行く途中、一瞬立ち止まった大介。
辰哉「どうした？」
大介「や、大丈夫。」
辰哉「そう？」
大介「ぁ、」
ｶﾞﾁｬｯﾊﾞｼﾝｯ..
走ってトイレに行った大介。
大丈夫かな。
部屋の前で待ってたら、落ち込む大介。
大介「ｷﾞｭｯ...間に合わなかったｯ...」
辰哉「着替えるか」
着替えさせて俺の部屋へ。
背中トントンしてたら泣き始めて、ポツポツと今日のことを話してくれた。
簡単に説明すれば、レッスン後に生徒さんから教えて欲しいと言われ教えてたら次のレッスンになって休憩出来なくて水分だけとってたんだって。
それで、帰りにトイレ行こうとしたら清掃中で行けなくて、急いで帰ってきたけど帰ってきて気抜けて漏らしたって。
さっきも、行ったばっかなのに行きたくなって、気のせいって思ったら出たって。
まぁ、明日家にいるのは俺と大介だけだし大丈夫かな。
でも、俺が大丈夫でも大介の精神的にはキツイかもな。
大介「すぅ...すぅ...ｸﾞｽｯ..すぅ..」
泣きながら寝るんじゃないよ笑
朝方、近くですすり泣く声が聞こえて目が覚めた。
辰哉「大介？あ、」
やってくれたな。
大介「ごめんｯ..ｸﾞｽｯ..ごめんｯ..ごめんｯ..」
辰哉「風邪引くからとりあえず着替えよ」
着替えてシーツ替えて濡れたとこは仕方ないからスプレーかけてそのまま放置。
大介「ｸﾞｽｯ..」
辰哉「泣くなよ、大丈夫だから」
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作者名：未来
| 作成日時：2020年10月27日 10時
