朝、起きたら… (ページ42)

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桃

あべちゃんを家まで送った。

緑『佐久間ありがとね？楽しかった』

桃『ぃゃ、全然！
俺も楽しかった！』

あべちゃんと一緒にいると楽しくて、笑顔が可愛くて、もっと一緒にいたいなーって思っちゃって、

桃『…あべちゃん、佐久間さん帰るのめんどくさくなっちゃった。今日泊まってもい？』

なんて、無理なお願いしてみた。

緑『だから言ったのに！
…いつもならOKだすんだけど、今日は…やめとく。』

桃『だよねー！分かってるよ？だけどダメ元で聞いてみただけだから！』

緑『送って貰ったのにゴメンね？
佐久間のこと信用してないわけじゃないんだけど、めめに昨日、女の子になったんだからメンバーでも家に入れちゃダメって言われて…』

また目黒、イライラすんな！

桃『まためめ？めめの言うことは聞くのに、俺のお願いは聞けないの？』

緑『そう言うことじゃないよ？だけど、自分でも気を付けなきゃって思って…
気分悪いよね？ゴメン…女の子になんかなるから…』

違う！あべちゃんは悪くない！
なに言ってんだよ俺は！

桃『っ、ハハッ、なんて冗談だよ？
女の子になったのに、泊めてなんて俺がおかしいこと言ってっからね？あべちゃんは悪くないよ？
男の子に戻ったらまたいっぱい泊まるから！』

緑『えー、また来るのー？佐久間、泊まりすぎじゃない？
まぁ、別にいいけど…』

桃『あべちゃんも佐久間さん泊まったら嬉しいでしょ？分かってるって！
じゃーまた明日ね！お疲れ！バイバイ』

俺は走って家に向かった。

…わかんねー！自分の気持ちが！

なんで、めめの名前出すとイラつくんだろ…
なんで、帰りたくないとか思ったんだろ…

俺はタクシーに乗ってふっかに電話した。

あいつならこの時間絶対起きてるし、なんだかんだ、話聞いてくれるし。

プルルル
紫『はい？何、こんな時間に！』

桃『ふっか？今から家行ってもい？
ってか向かってる！』

紫『なんだよ！それ！聞く意味ねーじゃん。
まっ、玄関開けとくから勝手に入ってこい。』

桃『にゃす！』

マンションにつき、自動ドアあけて貰おうとインターホン鳴らそうとしたら、帰ってきた人がいて開いたから俺も一緒に入った。

ふっかん家に入って、ソファーに座り、ゲーセンで取ったであろう、黄色のふっか大好きな某キャラクターのぬいぐるみを抱いた。

ふっかは、俺の顔見て『おう。』と言っただけで、またゲームをやっていた。