朝、起きたら… (ページ40)

今日:2 hit、昨日:9 hit、合計:146,947 hit

40 ページ40

緑

佐久間と個室がある居酒屋に来たんだけど、なんかニコニコ嬉しそうに、お互い一杯だけ頼んだビールを飲んでいる佐久間…

緑『佐久間、無理に笑ったりしてない？なんかあったの？』

桃『なんかって？』

緑『ぃゃ、メンバー大好きな佐久間が、めめと３人はイヤって悩みとかあって、俺に相談したかったのかなって思ったんだけど、違った？
めめは大学の後輩だし、弱音吐きたくなかったんじゃない？』

桃『…んー、なんもない…』

緑『…俺にも言いにくい？』

桃『じゃなくて、ホントに何もないんだ…
めめは好きだけど、あいつなんかあべちゃんに甘いし、やたらあべちゃんと絡もうとするし…
だから今日はあべちゃんと飯行きたくて…』

緑『ﾌﾌﾌｯ、どしたの？佐久間！可愛いこと言うじゃん。』

桃『……からかわないでよ…マジなんだから…』

緑『佐久間は体じゃなくて、心が疲れちゃったかな？
もしかしたら、佐久間自身も気付いてないだけで、心は、いっぱいいっぱいだったのかもよ？
誰かに甘えたかったんじゃない？』

ずっと俯いて、ちょびちょびお酒飲んでる佐久間が可愛くて、頭を優しく撫でてあげた。

緑『佐久間お疲れ様、よく頑張ったね？』

桃『…///
ありがとあべちゃん』ﾎﾞｿｯ

緑『うん。』

佐久間は親友だし、もし弱ってるんだったら力になってあげたかった。
ちょっとでもストレス発散になればいいな…

その後はなんでもない話をたくさんして、いっぱい笑って
、そろそろ帰ろうってなったんだけど…

緑『ねぇ、なんで割り勘じゃないの？』

桃『いいじゃん！佐久間さんが出したかったの！』

緑『ぇ？理由もないのに奢って貰えないよ。』

桃『理由はあるよ？あべちゃんが、頭撫でてくれたのが嬉しかったの！すっげー癒された。』

緑『そんなこと？』

桃『そんなことじゃないの！だからお礼なの！気にせず受け取ってよ？』

緑『ｸｽｸｽ、分かった。じゃー有り難く受け取っとくね。
でもさ、頭くらいいつでも撫でて上げるから、いっぱいいっぱいになる前に言うんだよ？』

桃『マジで？じゃ、仕事終わり毎日やってね？約束ね？』

緑『ｸｽｸｽ、毎日？仕方ないなー。仕事終わりが被ったらね？
ぁっ、佐久間、俺こっちだから、ここで！また、明日ね！』

桃『はっ？なに言ってんの？家まで送るに決まってんじゃん！』

緑『ぃゃ、大丈夫だから！
１人で帰れるし！』