朝、起きたら… (ページ31)

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黒

２人で控え室に戻り、岩本君にココアを渡すあべちゃん。

まぁ、身長差あるから仕方ないけどさ、なんでそんな可愛く上目遣いすんの？
岩本くんも嬉しそうなのは、ココアがあるから？
それとも、あべちゃんの可愛い顔が見れたから？
俺には、後者に思えてしまう…

マジどうした？って思うくらい嫉妬してる…
彼女でもないのに…
やっぱ、康二が言うとおりあべちゃんは特別なのかな…

普通に恋人はいたし、それなりにちゃんと好きだった。
可愛いなとか、一緒にいて楽しいなとか、そんな感情も持っていた。

でも、守りたいとか、頼って欲しいとか、俺のものにしたいなんて謎の独占欲はあべちゃんを好きになって気付いた感情だったりする。

ふっかさんに言われた【あべちゃんが誰と仲良くしようと、誰を好きになろうが自由】自分でも分かってたから、焦ってんだろうな。

俺の事好きになって欲しい…じゃなくて、好きにさせるんだ！
あべちゃん覚悟しといてよ？
ガンガンいくからね？

なんて考えていると
チーフ『この後目黒は収録で、他のメンバーは事務所でYouTubeの撮影ね！
あべちゃんは目黒に同行して？』

緑『はーい。でも、逆の方がいんじゃない？
俺何したらいいか分かんないし…』

チーフ『新人マネージャーの仕事は顔覚えて貰うことだから、現場行ってこい！
さすがに今日１人にはさせないから。
もう１人同行させるよ。』

緑『了解！頑張って覚えてもらって来るね？』

…胸の前で両手をグーにしてガッツポーズしてるあべちゃん。あざとい…だけどめちゃくちゃ可愛い…

２人じゃないけど、あべちゃんが俺と同行は嬉しい！
アピールするチャンスだし！

だけど、この可愛い笑顔を、あざとい仕草を俺じゃない人に見せないで？
好きになっちゃうんだからさ…

俺以外と仲良くしないで？
やめて？可愛い笑顔向けないで？
もう１人のマネはあべちゃんが男だったことを知らないんだから…

はぁー、マジでヤバいくらいの独占欲だな…
俺が俺じゃないみたいだ…