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緑
佐久間は俺の手を引いて歩きだした。
緑『ちょっ、佐久間?』
桃『佐久間さん怒ってんだよ!俺のあべちゃん泣かせやがって!』
緑『違うの!違うの佐久間!めめは悪くないんだよ!』
桃『なんで庇うんだよ!あべちゃん悪くないじゃん!』
佐久間は立ち止まり、振り返った。
緑『俺が悪いの!話しかけたのがスタッフさんだったとしても、それに答えて返事した時点で会話してるんだから!それを煩いと思うかどうかは、みんな違うよね?
めめには煩く感じて、気が散ってしまったんだから、仕事の邪魔しちゃったんだよ!
めめの言ってることは、間違ってない!俺が勝手に泣いちゃっただけなの!だからめめは悪くないんだよ!』
桃『…でも…』
緑『…佐久間ありがとね?俺のこと思って怒ってくれたんでしょ?気持ちだけで十分だよ?』
と言うと、後ろから笑い声が聞こえてきた。
…、考えなくても分かる、この超音波の様な声は…
白『あれ?佐久間くんとあべちゃんじゃん!何してんの?』
緑『ううん!なんでもないよ?みんなの次のスケジュール言ってただけ。』
黄『じゃー控え室行こうよ!まとめて言った方があべも楽だろ!』
…しまった!どうしよう…
めめに顔見せないようにするって言っちゃったからな…
俺が入ったら、より腹立つよね…
なんて考えてる間に、もうドアは目の前で…
『ただいまー』と勢いよくドアを開けるラウール。
俺は咄嗟に照の後ろに隠れた。
ピタッと寄り添い、服を掴んだ。
見えてないかな?
隠れられてるかな?
黄『…あべ?何してんの?』
緑『ぁっ!ゴメン…アハハハ…』
と言って、手を離した。
照は振り返り、俺の顔を覗き込むと
黄『…なんかあったんだろ!唯一のタメ嘗めんなよ?
ほら、隠れとけ』
とまた背中に隠してくれた。
黒『…あべちゃん?』
っ、バレてる!
照の服をまたギュッと掴んだ。
照は俺を庇うように、手を後ろに出して
黄『あべになんの用?』
黒『…あの、あべちゃんと話ししたくて…さっきのこと謝りたい…』
黄『…だってあべ!どうする?』
謝るのは俺の方で…
俺は照の背中から離れて横にずれた。
緑『…ぃゃ、謝るのは俺の方だから…』
黒、緑『………』
黄『わかんねーけど、話しあんならしてこい!ついでに飲み物買ってきて!』
と外に押し出された。
俺とめめはゆっくり自販機まで歩きだした。
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snowmanあべちゃん(プロフ) - はな様気付きませんでした。ありがとうございました。 (2021年12月1日 6時) (レス) id: 08eaa4d27e (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - オリジナルフラグたってますよ……! (2021年12月1日 0時) (レス) id: 1f4f011eda (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:玉雪 | 作成日時:2021年11月30日 15時