朝、起きたら… (ページ26)

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橙

めめのこんな苦しそうな顔見たことない。
やから力になってあげたかったんよ。

年下やけど、しっかりしてて、いっつも気にかけてくれて、さりげなくフォローしてくれたり、めめには感謝しかなかったから。

ゆっくり全部話してくれた。

あべちゃんの事がずっと前から好きやったこと、女の子になってキスしてもーたこと、んで、楽しそうに話すスタッフさんに嫉妬したこと。

黒『…なんで、あんなこと言っちゃったんだろう…
あべちゃんのこと傷付けた…』

頭を抱え、その場に座り込むめめ。
するとふっかさんが、めめの目の前に腰をおろして、『何いってんの？お前』と低い声で言った。

ちょっ、ふっかさん？
めめかて、後悔して泣いてるんやで？
怒るん後にしたってよ！

と、声をだそうとしたら、顔をあげためめ。
するとふっかさんはめめにデコピンした。

黒『痛っ！』

紫『最初に言ったろ、殴るって！これで済んだだけ有難いと思えよ？
恋人でもない相手に勝手に嫉妬して、傷付けて、そんな顔してなかったら、殴り飛ばしてたわ！』

黒『…はい…すいません…』

紫『あべちゃんが誰と仲良くしようが、好きになろうが自由なんだよ！嫉妬すんのはお門違い！
お前がしたのは、ただの八つ当たりだろ！』

黒『…はい』

紫『でも、そんな顔して泣いてるってことは、自分がしでかしたこと、ちゃんと分かって後悔してるから、許してやるよ！
ここで、後悔するより、先になんかすることあんじゃねーの？』

めめは涙を袖で荒く拭って、立ち上がった。

黒『ふっかさんありがとうございます！
俺、あべちゃんに謝ってくる！』

橙『めめ、俺は嫉妬すんのは悪いことやないと思うで？
傷付けたんは、違うけど、そんだけ、相手のこと好きってことやから。
めめ、ずっと前に雑誌かなんかのアンケートで自分は嫉妬２％やって言っとったやろ！
２ﾊﾟｰなんかほぼ０やん、今までの恋人には、そんなんせんかったってことやろ？
やけど、あべちゃんには恋人でもないのに、これやで？今までの恋人も好きやったんやろうけど、やっぱり、あべちゃんは特別なんとちゃう？
そう言うこともちゃんと言って、許して貰うんやで？
こんな余裕のないめめ見たことないから、あべちゃんもド○○キしてくれるんとちゃう？』

黒『…なんかかっこ悪くね？すげーガキっぽい
じゃん』

紫『なに格好つけてんの？
謝んのはガキのままでいいんだよ！
ほら行ってこい！』

黒『…はい！２人ともありがとうございます！』