朝、起きたら… (ページ22)

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緑

撮影が始まり、俺はスタジオの後ろの方から、メンバーを見ていた。

チーフマネージャーはこの後の仕事の確認で、電話をしていてスタジオにいないし、何も出来ない俺が近くで見学して、撮影の邪魔になったらダメだから。

すると、１人のスタッフさんが声をかけてくれた。

スタッフ『あべさん？そんな後ろで見学してないで、一緒にこっちで見ませんか？』

緑『ぇっ？ぃゃ、わ、私何も出来ないので、邪魔してしまったら悪いですし…』

スタッフ『大丈夫ですよ？こっちなら邪魔になりませんし、あべさんも近くで見たいでしょ？』

と手を引いて連れて行かれた。

自分だけがいない、８人の撮影…
何期待してんだろう…俺なんかいなくてもSnow Manは、かっこいい…
分かってるんだけど、あそこにいたかったなって…

スタッフ『あべさん？大丈夫ですか？』

緑『ぁっ！はい！大丈夫です。すみません。初めての仕事で少し疲れてしまって…』

スタッフ『ﾊﾊｯ、まだ始まったばかりですよ？』
なんて、気を遣ってたくさん話しかけてくれたスタッフさん。優しい人だな。

スタッフ『かっこいいけど、やっぱり足りないな…』

緑『…ぇっ？』

スタッフ『メンバーの阿部さんが活動休止中ですから、いつものワチャワチャ感が出てないな…
やっぱりSnow Manは９人いないと！』

その言葉で泣きそうになった…
すごく言って欲しかった言葉で、ヤバい涙でそう。
顔を背け、必死に誤魔化した。

スタッフ『ぇっ？あっ、あの…すみません！何か失礼でも？』

緑『ぃゃ、違うんです。すみません。
あの、阿部さん嬉しいだろうなって…
私も、そんな風に思っていただけるグループのマネージャーできて嬉しいです！』ﾆｺｯ

スタッフ『…///』

そんな会話をしていると、８人での撮影が終わり、一旦休憩に。
この後の撮影のスケジュールを説明するため、俺も控え室に行った。

緑『この後、ペアの撮影になるよ？
まず、めめとふっか、んで次に、佐久間と康二で、照ラウールで、最後にゆり組で！』

撮影のため、めめとふっかがスタジオに移動する。
俺も一緒について行った。
すると、ふっかがトイレに行くと言い出し、離れたからめめと２人になった…

謝るチャンスかも！