朝、起きたら… (ページ11)

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緑

荷物と共に留守番中の俺。
壁に凭れてスマホを取り出した。

すると
『お姉さんめちゃめちゃスタイル良くない？モデルとかやってんの？』
声が聞こえた。

そんなキレイな人いるんだなーと思いながら、俺はずっとスマホをいじっていた。

『お姉さん無視？ねぇ！』
と声がするのと同時に顔を覗きこまれた。

緑『…？』
まさか俺に話しかけてるなんて思わなくて、周りを見渡すけど、立ち止まってる人は誰もいなくて、

緑『ぇっ？』
と、自分を指さした。

『そう！お姉さん！』

俺が反応すると、ニコニコしだした、男の子２人。
若いよね？めめくらいかな？
と考えていると、

男１『ねぇ？だから、お姉さんモデルとかやってんの？』

緑『ぇっ？、えっと、、全然…』

男２『えー！めっちゃキレイなのに、もったいない！』

男１『お姉さん１人？誰かツレいんの？』

緑『あの、友達と…２人で…』

男２『一緒じゃん！俺らも２人で暇してたんだよ！
一緒に遊ぼうよ』

緑『ぇっ？…ぃゃ、あの……』

男１『この荷物お姉さんのでしょ？俺ら持って上げるよ！』
と、２人で荷物を持ち、空いたもう１つの手で、俺の腰をそっと押してきた。

緑『ぁっ、荷物…』

男１『大丈夫！俺ら力持ちだから、持ったげるよ』
すると、
『へー！助かるわ！だったらその荷物、全部俺の車まで運んでくれる？』
めめが戻ってきた。

男１、２『………』

黒『いつまで、触んの？離して貰える？俺のだから』

そう言うとその子たちは、『アハハハっ、彼氏いたんだ？友達なんて言うから、さ？』と走って逃げて行った。

なんだったんだ？俺が呆気にとられていると、
黒『何やってんの？』

緑『ぇっ？ぃゃ、なんか、いきなり話しかけられて…なんだったんだろ？』

黒『はぁー、いいや！行くよ？』
と荷物を持って行ったしまっためめ。

車に乗って、少し経ってから

緑『ぁの、めめ、なんか怒ってる？』

黒『ん？…まー怒ってるかな…』

緑『ぇっ？俺なんかしちゃったかな？あっ！荷物重かったよね？ゴメンね？持たせて…』

黒『荷物は俺が持つっつったから！
…あべちゃんさ、ナンパされたの分かってんの？』

緑『…？ナンパ？誰が？』
黒『あべちゃんが！』
緑『ぅぇっ？ナンパ？』
黒『そう！ナンパ』

緑『…えー？？？あれナンパなの？…俺初めてされた…』

黒『やっぱり気づいてなかったよ。
言ったよね？気を付けてって』

俺を一瞬だけめめが睨んだ。