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そんなある日、いつものように居酒屋で働いていた時だった。
突然降り始めた雨のせいで客足は遠退き、店内は俺と店長の二人だけになった。
緑『暇ですねー』
店長『だなー。なんか面白い話してよ。』
緑『ぇー。いきなり言われてもありませんよ。』
店長『じゃぁ、あの彼氏とは仲良くしてる？』
緑『彼氏？』
頭に浮かんだのは蓮だった。
店長『違った？
阿部ちゃんがうちに復帰する為に電話くれたじゃん？
その次の日に店に来てくれたんだよ。
なんて言ったっけ？カッコいい名前だったんだよ。』
緑『…目黒、蓮？』
店長『そうそう！蓮くん！』
ホントはバイトに困ってなかったから、迷ってたんだよ。
そしたら記憶は失ってるけど、頭はいいままで仕事はすぐ覚えれるからって。
すごい一生懸命でさ？
阿部ちゃんのこと大好きなんだなぁーって思って。』
緑『…蓮が？』
店長『阿部ちゃんのこと話すとき、すごい穏やかな顔してて、バイトの雪ちゃん発狂してたよ？
阿部ちゃんの彼氏がかっこよすぎるって。』
蓮が俺の為に？
今まで蓮にしたことが一気に頭に浮かんできて、涙がでそうになった。
蓮のこと煩わしく思って避けるためにバイトして、体調心配してくれたのに、あんなこと言って…
あの日…俺たちが距離おいたあの日の、蓮の悲しそうな顔を考えると、胸が締め付けられた。
店長『っ、ちょ、阿部ちゃん？
俺なんか余計なこといった？』
目に貯まっていた涙が零れていた。
俺は涙を袖で拭って『店長、今日早退させてください。俺、行かなきゃ。』と言うと、にっこり笑って『おー。気にすんな！行ってこい。』と背中を押してくれた。
俺は店を出て、蓮にTELをした。
『もしもし』と聞こえ、俺は開口一番に『今どこ？』と聞いた。
黒『ぇっ？亮平？』
緑『だから今どこ？』
黒『○○駅についたとこ…』
緑『待ってて！すぐ行く！』
それだけ言って一方的に電話を切った。
全力疾走で地下鉄に乗り込み、○○駅を目指した。
電車の中の数分間が、何倍にも長く感じて、俺はただ自分の拳をギュッと握っていた。
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心愛(ここあ)(プロフ) - 天使と悪魔。悪魔と天使。拝読しました。安定のmmab！最高です！優しすぎるabさんとこれまた優しいツンデレmmさん。生まれて変わって、運命の出会いをしてほしいと思わせるお話でした！ありがとうございました！ (6月28日 8時) (
レス) @page48 id: 30f00ccd19 (このIDを非表示/違反報告)
素能玉雪(プロフ) - 心愛(ここあ)さん» 心愛さんお久しぶりです。呼んで下さってたんですね。嬉しいです。やっぱりmmabいいですよねー。大好きです。 (2023年4月4日 7時) (レス) id: 08eaa4d27e (このIDを非表示/違反報告)
心愛(ここあ)(プロフ) - 移行おめでとうございます！やはりmmab最高ですね(σ≧∀≦)σ読んでて嬉しくなります！緑さん黒さん視点、どちらも良かったです。ありがとうございました！ (2023年4月3日 23時) (レス) @page4 id: 30f00ccd19 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：玉雪
| 作成日時：2023年4月1日 10時
