第7話 ページ8
Aside
芝健さんと2人で話しながら歩いていて分かったことがいくつかある。
・芝健さん(アナタシアメンバーの方々)は踊ってみた動画を投稿する踊り手さんということ。
・芝健さんはアナタシアでリーダーを務めていること。
・今日はさっきのところの近くのスタジオで練習をしていて、芝健さんはたまたま公園を訪れたこと。
・芝健さんはいつも笑顔で優しい人だということ。
そんなことを考えつつ歩いていると思ったより早く目的地のスタジオに到着した。
芝健さんがドアを開けると何人かの視線が私に注がれる。
そして少しの沈黙。
私は思わず芝健さんの背中に隠れた。
?「えっと…健…?その子は?」
沈黙を破ったのは青い髪が印象的な整った顔の男性だった。
芝健「いや、なんか近くの公園で踊ってたから連れてきた!雨にも濡れてたみたいだし、とりあえずここ連れてこようかなって思って。」
?「ふーん…まあじゃあとりあえずタオルと着替えか…健、お前のでええやろ。彼女に服貸してあげな」
芝健「あ、うん!」
本当にしっかりしてる人だなーと感心していたら、はやくもタオルと着替えが私の手元に渡ってきた。
本当に仕事が早いな。
私は更衣室をお借りして着替え始めた。
着替えとして渡してくれたのはオーバーサイズのTシャツとパーカー、ガウチョの3点だった。
どれも芝健さんの服のためサイズが大きかったけれど私はそれなりに身長があるので自前のベルトなどを駆使してどうにか着ることができた。
なんとか着替えを済ませ、スタジオに戻るとメンバーは固まってしまってさっきより視線が注がれているような気がした。
どっか変なところあったかな…?
「え、あの…?」
と私が声をかけると芝健さんは慌てたように
芝健「あ、いや!とりあえず自己紹介しようか!」
と言った。
芝健さんのその一言で他のメンバーもようやく話し始めた。
文字数の関係で次行きます!
最近忙しくてなかなか更新できずすみません…
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作者名:ゆき。 | 作成日時:2019年9月30日 13時