第17話 ページ19
りりりside
Aちゃんが出て行ってしまってから1時間ほど経った。
…このまま帰って来なかったらどうしよう。
そんな不安が脳をよぎる。
そんな私の思いに気づいたらしくまさとが
まさと「…Aちゃんならきっと大丈夫だよ。だって健君が付いてるんだよ?絶対戻ってくるって。」
と言ってくれた。
それに続いてまりんも
まりん「そりゃそうやろ。あの健やで?絶対連れて帰ってくるに決まってるわ」
と言ってくれた。
…みんな優しいなぁ
そうだよね。
芝健なら絶対連れて帰ってきてくれるよね。
「…そうだよね!みんな、ありがと!」
そう笑顔で言うと、みんなは笑顔を返してくれた。
本当にみんな良い人たちだな、なんて考えていたその時。
スタジオの扉が微かに動いた。
私はその瞬間、扉の方へ駆け出す。
そして、Aちゃんの姿を見つけると、すぐにAちゃんを抱きしめた。
Aちゃんは一瞬のことすぎて理解が追いついてないようだった。
「…ごめんね……ほんとうにごめんね…」
私は謝ることしかできなかった。
私の頬に涙が滴る。
A「…何で梨奈ちゃんが謝るの…?悪いのは全部私じゃん…」
気づけばAちゃんの目からも涙が溢れていた。
「…だって、Aちゃんが苦しんでたのを気づかなかった…うちが1番近くにいたのに…」
A「……梨奈ちゃんは悪くないよ…」
今にも消えそうな声だった。
A「…あの時、日々の中で唯一の楽しみが梨奈ちゃんと遊ぶことだった。梨奈ちゃんといる時だけは本当の笑顔でいられた。
…でも私は何も言わずに消えた。本当に最低だと思う。ずっとずっとそれが気がかりだった。本当はずっと一緒にいたかったんだよ…
……ごめんね……」
「…うちは平気。結局今こうやってAちゃんとまた会うことが出来たわけやし」
そう言って私は笑いかける。
すると彼女も可愛らしく笑い返してくれた。
もう離れたくない。
そんな思いからもう一度私はAちゃんをぎゅっと抱きしめた。
ついに1000hit達成しました!
本当にありがとうございます!
全ては今見てくださってる皆様のおかげです。
ダメダメな作者ですが、これからも頑張っていきますので読んでいただけると本当に嬉しいです。
これからもよろしくお願いします!
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作者名:ゆき。 | 作成日時:2019年9月30日 13時