34:明日こそ ページ35
*
「そろそろ着くよー起きてー」
『…んん……』
肩を軽く揺すられる。
すっかり眠ってしまっていた。
『…もう着く？』
「着く着く！…頭痛は？」
『…あ、よくなってるかも、今そんなに痛くない』
「ほんと！よかったー！」
あれからずっと頭痛の心配をしてくれる。
迷惑かけちゃったなあ、心配させちゃったなあ、と頭痛が収まりつつある頭で考える。
『ありがとね、佐久間』
「俺なんにもしてないよ。ほら、着いた。行こ？」
もはや違和感がないくらい、自然に手を差し伸べてくる。
私もその手を振り払う事無く受け入れる。
「家帰ったらすぐ寝るんだよ？てか、ご飯食べれそう？」
『家にあるもので適当に食べたらすぐ寝る。明日に響いたら困るし』
「真面目〜…でもまじで早く寝て体調良くして？俺も不安になるから」
『うん、ごめん。早く治す』
「謝んなくていいから！」
私のマンションの玄関の前に着くと、佐久間は手を離した。
…なんだろう、ずっとあったかかったからか、離れた手がすごく寂しく感じる。
「じゃあまた明日ね！無理しないでね！」
『うん、ありがとう。…佐久間、明日はお礼もしたいから、うちに飲みに来てね？』
「…いいの？」
『うん、美味しいもの作るから』
「わかった！楽しみにしてる！」
『ふふっ、うん、楽しみにしてて。ほんとにありがとうね、また明日』
「また明日！ゆっくり休んでね！」
私がマンションに入っていくところまで見守ってくれている。
いつもはそこまでしなくても、と思うんだけど、今日に限ってはそれすらもありがたかった。
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涼香(プロフ) - 大丈夫ですよ!!こんなことあるんだ！とびっくりしただけなので (2021年2月28日 17時) (
レス) id: 84fc06f980 (このIDを非表示/違反報告)
澄架(プロフ) - 涼香さん» コメントありがとうございます！まさかの同じお名前でしたか！(笑)申し訳ないです〜！更新頑張りますね！ありがとうございます！ (2021年2月27日 20時) (レス) id: 6cf4b7c805 (このIDを非表示/違反報告)
涼香(プロフ) - 面白いですね！最初の人物設定ですずかがでてきてビックリしました。まさか同じ名前になるとはwwややこしくなるので今は名前を変えてます。更新頑張ってください！ (2021年2月27日 18時) (レス) id: 84fc06f980 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：澄架
| 作成日時：2021年2月25日 22時
