コーヒーとオレンジジュース【佐久間】

25:よかった ページ26

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『お疲れ様でーす。柚原戻りました』


「佐久間も戻りました！」



戻ってきたのは1時過ぎ。
営業会議は2時から。うん、余裕で間に合うな。



「おつかれ！」


『おつかれ！すず！そっちはどんな感じ？』


「無事に成約決まりましたー」


『ほんと！やったじゃーん！』


「長かったーほんと。」



すずや目黒くんが入ってるグループの成約が無事決まり、今日の営業会議ではその件も話す予定らしい。
よかったなぁ、私達も頑張らないと。



『私たちも頑張らなきゃだね、佐久間』


「だね！営業会議終わったらまた進めよう！」



あれから少しして営業会議が始まった。
今組まれてあるグループの動き、成約済みはどこなのか、これから先狙っていきたい取引先はどこなのか、月一の大切な会議。

私と佐久間の案件もそれなりに大きいから、と、上司から釘を刺された。



『何がなんでも成約取らなきゃじゃん…』


「まぁ、それなりに大きい企業だしね？」


『佐久間とペアでよかった〜これちょっと1人では抱えきれない案件だったな』


「にゃはは！Aちゃんなら普通に取ってるとおうけどね！」


「お、佐久間！今ちょっといいか？別件入ってるんだが」


「はーい、今行きます！…ちょっと行ってくる〜」


『はーい』



もともと、私が1人で引き受けることになっていた案件。
だが、取引先がそれなりに重要なのと、ちょうど別件を抱えていた佐久間が落ち着いたため、私の案件も一緒に引き受けてくれるとこになった。

ほんと、佐久間がいなかったから心折れてただろうなぁと度々思う。


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