コーヒーとオレンジジュース【佐久間】

22:解決？ ページ23

*


『……ふふっ』


「何笑ってんだよ！俺本気なのに…」




思わず吹き出してしまう。
そんなに気になることある？過去の話ってそんな興味ある？
まるで私の事好きみたいじゃん、ありえないけど。




『なんでそんなに気になってんの。ほんとにただの同級生だよ』


「…ほんと？」


『ほんとだってば〜てか普通に佐久間に対しても言ってるじゃん、可愛いとか顔が好きとか』


「いや言ってるけど、さ！かっこいいとか言われたことないし…」


『打ち合わせの時とかの仕事中の真剣な顔、かっこよくて好きだよ？いつものふわふわしてる感じじゃなくてきりっとしてる所とか』


「…へ」


『真剣そうな目とか、真面目な話してる時の声とか、かっこよくて好きだけどなぁ』


「ま、まってまって！ストップ！！」




なんか前もこんなことあった気がする。
まるで自分もかっこいいと言って欲しいかのように言ってくるくせに、実際に言うと照れるやつ。
かつてないくらいに耳まで真っ赤になっていた。




『いや真っ赤すぎない？』


「だって急に言われたら！そりゃそうなるでしょ！！」


『かっこいいって言って欲しい、みたいな感じで言ってきたくせに』


「ちがっ…！…くわないけど、さ、」


『というか、渡辺くんのはスーツ着こなしててかっこいいって言う意味ね？佐久間に対していつもいうようなのとはまた違うよ』


「え？…え、わかんない！」


『なにそれ(笑)まぁ、それよりお昼ご飯食べに行こうよ』


「それよりって…もう！」



いつもの佐久間に戻ってきたし、よくわかんないけどぷりぷりしてる佐久間も可愛いなぁなんて思ったり。


*

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