コーヒーとオレンジジュース【佐久間】

02:オレンジジュース ページ3

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「Aちゃんのおっきくて綺麗な目とか、サラサラな髪とか、真っ白な肌とか、めっちゃ好きなんだよね〜！｣


『私も佐久間のくりくりな目とかふわふわの髪の毛とか結構好き』


「いやもう付き合いなよ」


『他の好み合わないから無理だね』



毎回毎回、顔だけ好きって話聞かされるこっちの身にもなりな？って顔で見つめてくるすず。ごめんて。



『あ、てか先週の原案どっちがいいか決めた？私はA案がいいかなって思ってたけど』


｢残念！佐久間はB！｣


『やっぱりね、だと思ったよ』



佐久間と久しぶりにペアでの案件が決まったのだが、その原案が2パターンあってどちらが良いかを決めてくるのが先週末の課題だった。
だろうな、絶対そうだと思ったよ。こうなればなかなか譲らないのが私たち。



『A案のここ、めっちゃいいと思うんだよね、デザインも利便性も高い』


「でもコストかかりすぎじゃん？？こことかこっちも削れるくない？」


『まぁ…佐久間の言うこともわかるんだけどさ〜……』


｢とりあえず朝礼始まるから後にしなよ｣


『！……ありがと、すず。ヒートアップする所だった』



お互いに自分の仕事に妥協したくない。
でも決まらなくて時間が過ぎるのも惜しい。
困ったなぁ、なんて思っているうちに朝礼は過ぎ去っていった。


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