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バサバサッ
痛みに耐えようと、ぎゅっと目を瞑る。
が、いつまで経っても痛みが来ることはなく、ゆっくりと目を開ける。
目の前には私に覆い被さって、私の代わりに資料を体で受け止めている目黒くんがいて。
「大丈夫？！」
「瀧本は？どこも当たってない？」
「私は当たってないけど…、目黒くんが…」
「俺も平気だけど、だから無理すんなって言ってるの。瀧本1人で来てたら、これ全部瀧本が被ってたんだよ？目の前に適役いんだから頼って」
「ごめんなさい…」
「いっつも無茶すんだから。…瀧本に怪我なくて良かった」
ちゃんと怒ってくれて、でも心配してくれて。
怪我がなくて良かったと柔らかく笑いながら頭をポンポンされる。
こんな状況なのに、目黒くんとの距離の近さにドキドキしてしまう。
「ありがとう…」
「いーえ。…いて、」
「痛い？！医療室行く？！」
「大丈夫(笑)慌てすぎ」
「だって…」
「もー。なら俺が今やってる案件成立したら、飯奢ってよ」
「え、」
「ね？それでチャラ。まぁ俺が成立しなかったら駄目だけど」
「成立しなくても奢るよ…！」
「ふは、言うと思った。でも頑張ったご褒美に取っておくわ。ほら、資料回収して戻ろ」
「…うん、」
あぁ、どうしよう。
ますます好きになってしまう。
私に心配させないように機転をきかせてこういうことをサラッと言えてしまうところも、私がばらまいてしまった資料なのにせっせと拾ってくれるところも、私に怪我がなくて良かったと笑ってくれるところも、全部好き。
無意識に私は目黒くんの顔に視線を向けていたようで、「俺の顔になんかついてる？」なんて真剣に聞いてくるのも、可愛いなぁって。
「ううん、なんでもない。私が落としたのに拾ってくれてありがとうね」
「2人でやった方が早いじゃん」
「…目黒くんのそういう所、素敵だよね」
「そ？普通だろ(笑)」
普通じゃないよ、誰かに優しく出来るってなかなか出来ないもん。
「戻るぞー」と歩き出した、スーツが似合うその男らしい背中にもいちいちキュンキュンしてしまうから、好きという感情は本当に厄介だ。
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澄架(プロフ) - きょうこさん» きょうこさん、コメントありがとうございます☺️嬉しいです〜！これからも読んでくださると嬉しいです！ありがとうございます( ˘ ˘ ) (2023年1月20日 12時) (
レス) id: 6cf4b7c805 (このIDを非表示/違反報告)
きょうこ(プロフ) - はじめまして(•‿•)お話し読ませて頂いて凄くハマりました!佐久間さん、頑張って欲しいです(｡•̀ᴗ-)✧ (2023年1月19日 11時) (レス) @page27 id: 9bcf9b1806 (このIDを非表示/違反報告)
澄架(プロフ) - 咲里以さん» お返事遅くなってしまってすみません…！切ないんです…佐久間さん頑張ってくれ…(私が言うな) (2022年8月13日 20時) (レス) id: 6cf4b7c805 (このIDを非表示/違反報告)
咲里以 - ええ…なんか……ええ……(´°̥̥ω°̥̥｀)切ねぇ……(´°̥̥ω°̥̥｀)ちょっと佐久間さんホント頑張れ……｡ﾟ(ﾟ＾ω＾ﾟ)ﾟ｡ (2022年8月3日 6時) (レス) @page14 id: d6172fab00 (このIDを非表示/違反報告)
澄架(プロフ) - 咲里以さん» コメントありがとうございます🙇♀️嬉しいです〜！やっと新作出せたので、安心しました🫶頑張って欲しい佐久間さん…頑張れ…！ (2022年7月29日 22時) (レス) id: 6cf4b7c805 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：澄架
| 作成日時：2022年7月24日 16時
