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ごっごっごっと音が鳴るくらい勢いよく生ビールを流し込む。
「ふは、いい飲みっぷり」と隣でクスクス笑われたけど気にもならないくらい美味しいビールが身体に染み渡る。
「…で？なんで泣いてたの？」
ごとりとジョッキを置くと、私の顔を覗き込みながら聞いてくる。
そんな綺麗な顔で近づかれると体が硬直してしまう。
硬直したまま、綺麗すぎるその瞳に吸い込まれてしまうんじゃないかって錯覚するほど見つめられると「ふは、どしたの」と目黒くんはくしゃっと目尻を垂れさせた。
「顔、近い、」
「あ、ごめん」
離れると同時にふわりと目黒くんの自然ないい匂いが香った。
なんというか、目黒くんって距離感がバグってる。
あと、自分の顔が整ってること、もっと自覚した方がいい。
ふぅ、と一息ついてから「自分が情けなかったの」と一言吐き出すと、目黒くんは目をまん丸にした。
「入社した時より仕事も出来るようになって、調子に乗って。今回の発注ミスだって大丈夫だろうって勝手に思い込んで、…でも全然だめだった。……情けないよね、ほんと」
話し始めると目頭が熱くなって、また込み上げてしまいそうになるから。
堪えるためにわざとヘラヘラと笑いながら話せば、黙って話を聞いてくれていた目黒くんが口を開いた。
「無理して笑うなよ」
「………え、」
「同期の前でくらい、無理すんな」
無理してないよ、って返したかったのに目黒くんの目があまりに真剣だったから。
ぐっと堪えていたのに、目に入れていた力が弱まって、ポロポロと溢れ出した。
「おー泣け泣け」
「もう………目黒くんのせいだもん…！」
「なんでだよ、別に泣くことなんて何にも悪いことじゃないじゃん」
「泣きたい時とか泣ける時に泣いとかないと」と、涙でぐちゃぐちゃになった私の頭をポンポンと撫でた。
「瀧本は偉いじゃん。ちゃんと自分の悪いところは認めて、反省して。自分の失敗が情けないって泣けるくらい仕事熱心だし」
私の事を慰めるように言うのではなく、ただただ呟くような言い方。
それが、今の私にはすこく沁みてしまって。
緩まった涙腺がさらに緩くなって、涙の止め方が分からなくなった。
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澄架(プロフ) - きょうこさん» きょうこさん、コメントありがとうございます☺️嬉しいです〜！これからも読んでくださると嬉しいです！ありがとうございます( ˘ ˘ ) (2023年1月20日 12時) (
レス) id: 6cf4b7c805 (このIDを非表示/違反報告)
きょうこ(プロフ) - はじめまして(•‿•)お話し読ませて頂いて凄くハマりました!佐久間さん、頑張って欲しいです(｡•̀ᴗ-)✧ (2023年1月19日 11時) (レス) @page27 id: 9bcf9b1806 (このIDを非表示/違反報告)
澄架(プロフ) - 咲里以さん» お返事遅くなってしまってすみません…！切ないんです…佐久間さん頑張ってくれ…(私が言うな) (2022年8月13日 20時) (レス) id: 6cf4b7c805 (このIDを非表示/違反報告)
咲里以 - ええ…なんか……ええ……(´°̥̥ω°̥̥｀)切ねぇ……(´°̥̥ω°̥̥｀)ちょっと佐久間さんホント頑張れ……｡ﾟ(ﾟ＾ω＾ﾟ)ﾟ｡ (2022年8月3日 6時) (レス) @page14 id: d6172fab00 (このIDを非表示/違反報告)
澄架(プロフ) - 咲里以さん» コメントありがとうございます🙇♀️嬉しいです〜！やっと新作出せたので、安心しました🫶頑張って欲しい佐久間さん…頑張れ…！ (2022年7月29日 22時) (レス) id: 6cf4b7c805 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：澄架
| 作成日時：2022年7月24日 16時
