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後ろから手を握られてるもんだから、後ろから抱きしめられているような距離感に思わずドキドキしてしまう。
こんな先生相手に。
もともと恋愛なんてしてきた事がない私にとってはこんな事さえ緊張する要因なのだ。
握られた手が先生の熱でじわじわと熱くなる。
「お前の手ぇ冷たいね」
『先生が熱すぎるんです、早く離してください』
「なぁに、照れてんの？」
嬉しそうに弾んだ声が聞こえたかと思えば、更に先生の体が私の背中に近づいてくる。
背中まで先生の熱が伝わってきて、余計に苦しい。
なにこれ、なんなのほんと。
『せんせ…』
「お前さ、昨日俺が言った事本気にしてないだろ」
『昨日言ったこと？』
「〔俺のために生きて〕って話」
あぁ、確かにそう言われれば、と思い出す。
本気にする訳ないじゃない、そんな言葉。
『当たり前じゃないですか』
「なぁんでよ、俺本気よ？」
右肩に、とん、と重さがかかる。
何事かと思い右の方に首を捻ると頬に先生の髪がふわふわと当たる。
…なに、してんのこの人。
この人、距離感がバグってる、おかしい。
『離して』と小さく呟くと、「やぁだ」と甘ったるい声で耳元で囁くと、先生の腕が私のお腹に回ってくる。
まって、ほんとに抱きしめられてしまう。
『やだ』と言っても「俺もやだ」と一向に近くなる距離感に耐えられなくて、
『わかりました、わかりましたから離れて！』
と、気付いた時には口走っていた。
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澄架(プロフ) - Harunoさん» Harunoさん！コメントありがとうございます！強引でSめな佐久間さん好きなんです(笑)ありがとうございます！ (2021年7月28日 11時) (
レス) id: 6cf4b7c805 (このIDを非表示/違反報告)
Haruno(プロフ) - もう題名からして好きです、そして強引な佐久間さんも素敵です（ ; ; ）！続きめちゃくちゃ楽しみにしております…！ (2021年7月19日 9時) (レス) id: f386ea5569 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：澄架
| 作成日時：2021年7月17日 2時
