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「…西野、」
「後は俺がやる。…佐久間は西野さんと話した方がいい」
呆然と立ち尽くす私の腕をぐいっと引っ張る先生。
私の大切な両親を殺した相手が目の前にいる。
それなのに、私の頭を埋め尽くす感情は、憎しみや復讐なんかじゃない。
「…座って」
連れてこられたのは公園のベンチ。
こんなに返り血を浴びているのに平然をしている様子を見て、この人は慣れてるんだな、と実感する。
「全部話す。…聞いてくれる？」
こくん、と頷いた私を見て、ひとつため息をついたあと、ぽつぽつと話し始めた。
先生は幼い頃に、両親に捨てられてしまった孤児だったという。
孤児が集まるとある場所で、阿部さんやふっかさん、岩本さんや渡辺さん、宮舘さんと出会ったという。
そんなある日、1人の男がその場所にやってきては、6人を引き取るといい出し、半ば強引に連れ去られたらしい。
殺しはその男に鍛えられたものだと言った。
中でも先生は別格だったらしく、幼いながらに大きな仕事を任されていて、そのひとつが私の両親を殺した、ニシノコーポレーション社長・社長夫人殺害事件だった。
先生の副業、といっていたものは殺し屋で、依頼人から正当な理由があった時だけに動くという。
私よ両親を殺したのも、ニシノコーポレーションが大きくなり始めて、早めに潰しておきたいと思ったライバル企業の社長からの依頼だった。
『…なにも、殺さなくても…』
「…俺らの仕事は、ボスに言われた通りにやること。…それ以外の感情は持ってない」
『…だったら、だったらなんで…私を殺さなかったの！』
「…」
ようやく口から出た言葉はただの悲痛の叫びでしか無かった。
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澄架(プロフ) - Harunoさん» Harunoさん！コメントありがとうございます！強引でSめな佐久間さん好きなんです(笑)ありがとうございます！ (2021年7月28日 11時) (
レス) id: 6cf4b7c805 (このIDを非表示/違反報告)
Haruno(プロフ) - もう題名からして好きです、そして強引な佐久間さんも素敵です（ ; ; ）！続きめちゃくちゃ楽しみにしております…！ (2021年7月19日 9時) (レス) id: f386ea5569 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：澄架
| 作成日時：2021年7月17日 2時
