後輩は大型犬みたいです【佐久間】

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ふっかと自分たちのフロアに戻りがてら、ちゃんと佐久間くんに思いを伝えようと思う、とふっかに伝えた。


「遅すぎんだよなぁ」
『だって…福本さんと付き合っちゃうのも嫌だって思っちゃったから』
「それでいーんだよ、素直になれ、全く」
『うぐっ…ごめん、ありがとふっか』
「ラーメンな」
『…ふっかはラーメン以外食べれるものが無いの？』
「はぁ？あるわ！肉とかめっちゃ食うからな！？」
『…焼肉は勘弁、ラーメンで』
「お前なぁ！！」


なんて会話をしながらエレベーターに乗り込む。
自分たちのフロアに着いて、エレベーターの扉が開くと、すぐ近くに佐久間くんと福本さんがいた。
…どうしよう、なんかちゃんとしようと思ったら佐久間くんの顔見れない。


「…ん？…あ！せんぱーい！！」
『…佐久間くん』
「？どうしました？なんか元気ないですか？」


スタスタとこちらに近寄ってくる。
ふっかはその場から逃げ去ってしまって、匿ってもらうものも無い。
元気が無いわけじゃない、ただ顔が見れないだけで…。


「なんかあったんすか？…俺に出来ることなら話してください」
『ん、んーん、なんでもないよ！大丈夫！』
「…先輩」
「佐久間さーん！そろそろ行きますよー！？」
「あ、うん、…じゃああとで」
『う、うん、…おつかれさま』


福本さん、かわいいな。
私はあんなに可愛く佐久間くんを呼ぶ事も出来ない。
苦しい、寂しい、もっと話したい。
あーあ、めんどくさいな自分。
ふっかに見栄張って嫉妬してないって言ったけど、丸出しじゃんか。ほんと、見苦しい。

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