. sakuma side ページ2
「…んもー…あんまりそゆこと言わないでよ…」
『なんでですかぁ…言わないと伝わらないでしょー』
んふふ、なんて笑いながら言うAちゃんの語尾はふわふわしている。
まだ若干寝惚けてるんだろうけど、それがまたすごく可愛い。
あーまた食べちゃいたい。そんで俺のものにしたい。
Aちゃんを目の前にすると欲が止まんなくって、自分が嫌になる。
『…佐久間さん、私ね、ちゃんと蓮と別れる』
「…ほんと？」
『私最低なの、蓮が浮気してたことだけ責めて、自分の事は棚に上げて、あの日佐久間さんとしたってことまだ言ってない。…最低なの』
か細い声が俺の耳に届く。
事の発端はお互いの恋人が浮気してたこと。
Aちゃんが道を踏み外してしまったのだって、俺が誘ったから。
Aちゃんは悪くないよ、全部俺が悪い。だから、俺に責任とらせてよ。
「俺もおんなじ、最低だよ？…Aちゃんは俺でいいの？」
『佐久間さんがいい…私と一緒に堕ちてくれますか？』
「Aちゃんが望むなら、どこまでも」
Aちゃんの顔を覗けば、目元がじわっと赤くなっていた。
昨日いっぱい泣いたのもあるんだけど、きっと今も泣いていた。
いいんだよ、自分を責めなくて。全部俺に預けてよ。
そう言ってもきっとAちゃんの心には響かないから、鼻をスンスンと鳴らしながら静かに泣き出したAちゃんを抱きしめていた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 3125人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
澄架(プロフ) - 心優さん» 心優様 コメントありがとうございます！嬉しいです！キュンキュンしてもらえたならよかったですー(；；)他メン…！私自身佐久間担なので他メンになると皆様の想像と違ったものを書いてしまいそうでなかなか書けずにいます(笑)ありがとうございます(；；) (2021年6月12日 13時) (
レス) id: 6cf4b7c805 (このIDを非表示/違反報告)
心優(プロフ) - 初めてコメントさせて頂きます。ほんとに毎回キュンキュンしながら見させて頂いていて、気付いたら佐久間さんに全て引き込まれてました…他のメンバーverも見てみたいなぁなんて思っちゃいました！これからも頑張って下さい！次回作も楽しみにしてます^_^ (2021年6月12日 2時) (レス) id: 3dcf9e2d85 (このIDを非表示/違反報告)
澄架(プロフ) - ハルカさん» ハルカ様 コメントありがとうございます！嬉しいです〜(；；)最低…！って思っていただけるように書いたのでよかったです(笑)ありがとうございます！ (2021年6月10日 7時) (レス) id: 6cf4b7c805 (このIDを非表示/違反報告)
澄架(プロフ) - めぐさん» めぐ様 コメントありがとうございます！よかったです(；；)本編ではめめサイドのお話書いてなかったので、番外編で少し書きたいなぁと思っておりましたので…！そうなんです、最後の佐久間さんのかわいいとこぶっこみたかったんです(笑) (2021年6月10日 7時) (レス) id: 6cf4b7c805 (このIDを非表示/違反報告)
ハルカ(プロフ) - 本編、番外編、めちゃくちゃキュンキュンだしドキドキしながら読ませていただきました！最低…と思いつつも、さっくんのこともめめのことも、主人公のことも応援したくなっちゃう私でした！これからも応援しています！ (2021年6月10日 2時) (レス) id: 6e1d4e84cc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：澄架
| 作成日時：2021年6月5日 12時
