コーヒーとオレンジジュース 2 【佐久間】 (ページ11)

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『…ふぁ……ねむ…』

結局致さずに朝を迎える。
キスしたり、色んなこと話したり、なんやかんや時間が過ぎて気付けば寝ていたみたい。

隣りではすーすーと寝息を立てて寝ている可愛い人。
寝顔、こんな可愛い子いるんだ、なんて少し驚く。

さく…大介が起きないうちに朝ごはんでも作ろうかなぁとベッドから体を起こすと強い力で戻される。

「おはよ！」

『いつから起きてたの？』

「俺の顔じっと見てるあたりから」

『私もおんなじタイミングで起きてるじゃん、それ…』

見られていたなんて恥ずかしい。
あまり見られたくなくて顔を毛布の中に埋まらせる。

「なーに、見せてよ顔。俺も見せたんだから」

『…やだ』

「ちゅーするよ！見せないと！」

『…どーぞ？？』

「なっ！」

動揺した顔。かわいいなぁ。

ねぇ、大介。
これから付き合っていけば色んな事ですれ違って、好みが合わないものだっていっぱい出てきて、喧嘩もして、

それでも大介でよかったって、絶対そう思えるんだろうね。

最初は好みが合わないって言ってたのに、綺麗な顔とか、ふわふわの髪の毛が好きで。

でも知らないうちに大介の優しいところも、心配してくれるところも、全部好きになってた。

これから先何があるかわかんないけど、今その時の思いはちゃんと今伝えるようにするからね。

『大介、大好きだよ』

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コーヒーみたいな苦い思い出や、オレンジジュースみたいな少し甘酸っぱい思い出を2人が刻んでいくのは、もう少し先のお話。

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