コーヒーとオレンジジュース 2 【佐久間】 (ページ9)

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57:べっどいんページ9

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『声でっか…びっくりした』

「いや！だって！え、一緒に寝ないの？！」

『……寝ていいの？』

「いや駄目なことある！？」

なんとなく駄目かなって思ってました、と伝えればぷくっと顔をふくらませる佐久間。
なんだその顔、初めて見るな、可愛い。

『手出さないって言うから、離れた方いいかなって』

「確かに！言ったけども！…一緒に寝るのは良くない？」

仔犬のような目で見つめてくる。あざといやつだ。

『私が離れて寝たいわけじゃないよ、佐久間がその方がいいかなって…』

「じゃあ俺がいいからいいのね！」

『うん、そう…わ、さくまっ…』

ぐいっと引っ張りベッドの中に連れ込まれる。
まぁ、私のベッドなんだけども。

「んふふ、いい匂いする」

『それ言う？』

「言ったじゃん、前にAの匂い好きだって」

『ああー言われた気がする』

「言ったもん、ってか、名前、佐久間呼びやめない？」

『…え』

「大介、って呼んでよ、だめ？」

ベッドの中でぎゅっと抱きしめられながら。
名前で呼ぶなんて、ハードル高すぎる。

*