SnowManの恋の色を貴方と～prologue～ (ページ7)

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prologue～渡辺翔太～ページ7

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翔「あーーーー！ここに置いてあったグミは？！」

阿「そこにグミなんてあった？」

翔「あったよ、俺が楽しみにしてた期間限定のやつ！」

「…食べちゃったんじゃない？ぷっ」

翔「…A、てめぇ」

白石Aと俺は一言で言えば犬猿の仲だ。
ちっちゃな事でよく喧嘩して、でもその逆に、
Aにはいつも素直な気持ちを言えた。

翔「…お前さぁ、辞めようって思った事ある？」

「んー？あるよ、あるある」

2人で行った行きつけの居酒屋。
ふと疑問に思ってそんなことを聞いた。
だってこいつ、いつも悩みなんてない！みたいに笑ってるからさ。

「…ほら、たぶん私はみんなよりアイドルとしての賞味期限が短いじゃない？」

翔「そんな事、」

「あるの、女としての寿命なんて一瞬だよ。」

いつも明るいAも、少しは不安に思う事があるんだとなぜか安心したのを覚えてる。

「だからさ、早いとこ結婚して幸せになりたいんだよね」

翔「は？！結婚？！」

「ふふ、まぁ。いつかの話ね」

俺達の職業は特殊だから、結婚なんてどこかずっと先の話だと思ってたけど。
Aの口から出たその言葉はやけに現実的で、
その時に胸がチクリと痛んだ。

翔「…結婚なんてまだ早えよ」

「なになにぃ？私が結婚したら寂しいの？」

翔「別に、そんなんじゃねぇ」

「ちえっ、相変わらず冷たいなぁ」

これが俺が自分の気持ちに気づいた瞬間だった。