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マ「は？誰お前。」
渡「教えるつもりない。いいからその手離せよ。」
今までに聞いたことないくらい低い声で呟く翔太さん。
ゾクっと身震いまでする。
マサトの様子からして、翔太さんがアイドルだってこと、知らないみたいだった。
マ「名乗れもしないやつの言うこと聞くわけないじゃん？ほら、戻るぞ。」
ぐっと思いっきり腕を引っ張られたけど、私も必死に抵抗をする。
『や、離してってば…！』
靴すら履いていないから、うまく踏ん張ることができない。
渡「ふざけんな。」
マサトの手を力強く翔太さんが掴みあげる。
渡「俺、Aの彼氏だから。」
その手をギリギリと締め上げていくのが見ていてもわかる。
マ「はあ？A、新しい男作ってんのかよ。浮気だ、浮気！」
私を脅すように声を荒げるマサトの表情は怒りで満ちていている。
違う、
違うの。
こんな人となんてもう終わってるの。
翔太さんに目線を送るけど、翔太さんの目は真っ直ぐにマサトを捉えている。
さっきまで一筋の涙しか出なかったのに、ここへきてボロボロと止めどなく涙が溢れてきた。
翔太さん、お願い。
誤解しないで。違うの。
次々に迫り上がってくる涙と嗚咽のせいで言葉がうまく出てこない。
渡「くだらないこと言うな。これ以上、手間取らせんなら警察呼ぶ。」
警察と聞いてかマサトの手が緩む。
自分の腕を引き抜くと、一気に足の力が抜けてその場にぺたんと座り込んでしまう。
渡「怖かったな。…ごめん、すぐに来てやれなくて。」
最中に触れた翔太さんの手があったかい。
それをきっかけに箍が外れたように、
『しょう、たさん………』
掠れた声と共にまた涙が溢れてくる。
渡「もう二度と顔見せんな。」
先ほどにも増して低い声でそう言った翔太さんの手は、カタカタと小さく震えていた。
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小豆(プロフ) - TikTokさん» ご指摘ありがとうございます。訂正させていただきました…！ (2020年12月2日 4時) (
レス) id: 8cc00cb2b2 (このIDを非表示/違反報告)
TikTok - ページ２から名前変換できなくて小豆ちゃんは本当にいい子だと思うになっています。直していただけると幸いです (2020年12月2日 3時) (レス) id: 6febd5b71e (このIDを非表示/違反報告)
小豆(プロフ) - みるきーさん» 初めまして！コメントありがとうございます。 私もようやく二人に平和な日々が訪れて安心しています…！どうぞこれからもよろしくお願い致します。 (2020年11月22日 13時) (レス) id: 702e6b81f5 (このIDを非表示/違反報告)
みるきー(プロフ) - 完結おめでとうございます。2人にようやく平和？な日々が訪れて安心しました。番外編も楽しみにしています！ (2020年11月22日 3時) (レス) id: 3b9a27c99c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：小豆 | 作成日時：2020年10月24日 4時
