家事、お引き受けいたします。【白】

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Aside





10月になった。


だけどまだ、半袖でも過ごせるくらい暖かい日もある。







ラ｢あぁー！！！全っ然何言ってるか分かんないよ！｣


｢聞き取れたとこある？｣


ラ｢最初のExcuse meと、Could you tell me だけ！
そっから後は速すぎだもん！｣








今はリスニングの練習中。


9月の模試では文法や読解に対してリスニングがかなり低く、足を引っ張っている状態だった。


一応私の勉強法は伝えたんだけど、
真都くんには合わなかったみたい。







重｢洋画、めっちゃええで。｣


｢え、なになに。｣


重｢俺が受験生の時にやってたんやけどな？
とりあえず耳を慣れさせんねん。｣







さっきやった化学の小テストの採点をしていたシゲが
口を挟んだ。


今日はシゲも村上家に呼んで、3人で勉強している。







ラ｢でも僕他の科目も勉強しないと。｣


重｢そんな毎日2時間見ろなんて言ってないわ！
一日10分とか15分ずつ字幕つけんで見るってのを1ヶ月くらい続けてみ？｣


ラ｢えー……｣


｢なんでそんな嫌そうな顔してんの？｣


ラ｢別に！｣







なにが気に食わないのか分からないが、
真都くんは少し不機嫌になった。


でもシゲの勉強法に納得はしたみたい。







ラ｢Aちゃん、今日のご飯なに？｣


｢ん？今日はミートソースパスタにしようと思ってるよ！｣


ラ｢やったー！僕の大好…｢ええなぁ！俺も食べたいんやけど！｣


ラ｢はぁ！？なんでよ！！｣


重｢ええやん。別に2人も3人も変わらんやろ！｣


ラ｢いいの！？Aちゃん！｣







そう言って真都くんは
さっきよりももっと不機嫌な顔で私に詰め寄ってくる。


自分の取り分が少くなると思ってるのかな。







｢パスタもうひとつ茹でるから大丈夫！｣


重｢いぇーい！｣


ラ｢えぇーーーーーーーーーなんでーーー！！！！｣








なんか、いいコンビ？

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