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そして、三者面談当日。


オフィスカジュアルと呼ばれるような服装に身を包み
私は真都くんの高校へ向かった。







ラ「緊張してる?」


「そりゃするでしょ!」


ラ「大丈夫?一応いとこって設定なの忘れないでよ?」


「分かってるって!」







真都くんはノックをして、ドアを開けた。


中には40代くらいの男の人がいて、
私を見て少し驚いた様子だった。







『こんにちは。担任の齋藤と申します。』


「いつもお世話になっております。
真都くんのいとこです。

今日は真都くんのご両親が来られないということで
私が来ました。」


『あぁ、なるほど。よろしくお願いします。』







私と真都くんは先生の対面に座った。


一通り雑談をした後、
先生は用意していたファイルから1枚の紙を取り出した。


模試の結果だ。







『ということで、次に進路についての
お話をしたいと思います。』


「はい。」


『真都くんがどこを第一志望にしているか
知っていますか?』


「……慶應…ですよね?」


『……ご存知だったんですね。
では、以前は東大だったことも?』


「知ってます。」







先生はふぅと少し息をつきながら
模試の結果を見て、私たちの前に提示した。







『このまま頑張れれば慶應に合格できる可能性は
十分にあります。
でも、今まで目指してきた東大を
ここで諦めてしまうんですか?

村上くんなら東大だって無理な話じゃない。
私はもったいない、と思ってしまいます。』







私の出番か、と少し気持ちを引き締めた。


だけど、私より先に口を開いたのは真都くんだった。








ラ「…僕は慶應に行きたいんです。
東大じゃなくて慶應でやりたいことがあるんです。

だから、東大を諦めたんじゃなくて
本当に行きたいところを選んだだけです。」







……なんだ。


全然私の助けなんて必要ないじゃん。


心配する必要なんて全然なかった。


すごいね、真都くん。

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設定タグ:SnowMan , ラウール   
作品ジャンル:恋愛
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ひなの(プロフ) - 優子さん» 応援に応えられるように頑張ります! (2021年11月11日 18時) (レス) id: 65ac30d659 (このIDを非表示/違反報告)
優子(プロフ) - ひなのさん» ありがとうございます😊これからもずっと応援させて頂きます!! (2021年11月10日 22時) (レス) id: 8ab40d1b20 (このIDを非表示/違反報告)
ひなの(プロフ) - 優子さん» コメントありがとうございます!楽しんでもらえていて嬉しいです(^^)深澤さんのお話は他の方にもお褒めのコメントを頂きまして…ホスト深澤人気ですね笑 天才なんて言われると調子に乗ってしまいますが、これからも頑張ります!優子さんも体調にお気をつけください〜 (2021年11月8日 13時) (レス) id: 65ac30d659 (このIDを非表示/違反報告)
ひなの(プロフ) - ななこさん» 初めまして〜コメントありがとうございます!どうなるのでしょうか……!ラウちゃんの親子関係にも注目してみてください(^^) (2021年11月8日 13時) (レス) @page24 id: 65ac30d659 (このIDを非表示/違反報告)
優子(プロフ) - この小説大好きです!!!!ラウちゃんバージョンも大好きだけど私は深澤さんのが1番好きでした!!こんな天才な物語考えられるひなのさんは神ですね!!これからも楽しみに待ってます✌️どうか体調には気をつけて下さい! (2021年11月7日 22時) (レス) @page25 id: 8ab40d1b20 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ひなの | 作成日時:2021年10月1日 20時

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